国内製薬会社としては武田薬品工業、大塚ホールディングスに次いで国内3位を誇り、2023年4月には8,000億円規模の買収をすることも発表したアステラス製薬。
年収水準も高く、中途・転職人気も非常に高いことで知られますが、アステラス製薬は「やばい」とも言われています。本ページではアステラス製薬が「やばい」と言われる理由と実態について徹底解説します。
アステラス製薬株式会社
Astellas Pharma Inc.

平均年収
1110万円
2024年3月期
平均年齢
42.7歳
2024年3月期
平均残業時間
7.2時間
2022年度
女性社員比率
31.15%
2023年度
中途採用比率
46.6%
2023年度
有給休暇取得日数
15.1日
2022年度
アステラス製薬への転職方法・転職難易度は以下の記事でも解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

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アステラス製薬ってどんな会社?
アステラス製薬は売上高では国内第三位の大手製薬メーカーです。がんや泌尿器分野の薬品開発に定評があり、国内でも有数の規模を持った営業体制と高い技術力を有した研究陣を有しています。
海外売上高比率が80%と高いことも特徴的で、米国とエスタブリッシュドマーケット(欧州、カナダ)からの売上が特に多く、国内に依存しない経営体制となっている点に強みがあります。
本社は東京都中央区日本橋本町にあります。
会社名 | アステラス製薬株式会社 |
英語名 | Astellas Pharma Inc. |
資本金 | 103,001百万円 |
本社所在地 | 東京都中央区日本橋本町2-5-1 |
アステラス製薬がやばいといわれる理由
日本を代表する製薬会社のアステラス製薬ですが、Googleで「アステラス製薬」と検索すると関連キーワードに「やばい」というネガティブなワードがあります。

アステラス製薬への就職や転職を検討している方の中でも、この検索結果を見て尻込みしてしまったり、不安になってしまった方も少なくないのではないでしょうか。
以降では、ネット上で「やばい」と言われる理由について、実態を解説していきます。
と言われる理由
- 年収が高く勝ち組と言われているため
- 激務だと思われているため
- 将来性がなく、今後を心配されているため
- 転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
- スパイがいるとニュースになったから
- 早期退職・リストラがあったため
- パワハラがあったため言われているため
- 採用大学のレベルが高く、学歴フィルターがあると言われているため
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アステラス製薬が「やばい」と言われる理由#1:
年収が高く勝ち組と言われているから
アステラス製薬がやばいと言われている理由の1つ目が、年収が高いと言われているという点です。
アステラス製薬は上場会社なので、有価証券報告書で平均年収が公開されています。有価証券報告書によれば、2024年3月期におけるアステラス製薬の平均年収は1,110万円(平均年齢: 42.4歳)となっています。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2024年3月期 | 1,110万円 | 42.7歳 |
2023年3月期 | 1,062万円 | 42.4歳 |
2022年3月期 | 1,064万円 | 42.3歳 |
2021年3月期 | 1,051万円 | 43.0歳 |
2020年3月期 | 1,089万円 | 42.9歳 |
2019年3月期 | 1,072万円 | 43.5歳 |
2018年3月期 | 1,079万円 | 43.2歳 |

アステラス製薬が「やばい」と言われる理由#2:
激務だと思われているため
アステラス製薬が「やばい」と言われる理由として、激務だと思われているという理由が挙げられます。
アステラス製薬はマイナビの公式データで平均残業時間を公開しています。公式データによれば、アステラス製薬における平均残業時間は7.2時間となっており、非常に短い水準であることが分かります。
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アステラス製薬が「やばい」と言われる理由#3:
将来性がなく、今後を心配されているため
アステラス製薬は将来性がなく、今後を心配されているからやばいと言われることがあります。アステラス製薬は2018年度以降業績が伸び悩んでおり、「やばい」のではと噂されていました。
年度 | 売上高 | コア営業利益 |
---|---|---|
2018年度 | 13,063億円 | 2,785億円 |
2019年度 | 13,008億円 | 2,778億円 |
2020年度 | 12,495億円 | 2.514億円 |
2021年度 | 12,962億円 | 2.447億円 |
2022年度 | 15,186億円 | 2.869億円 |
2023年度 | 16,037億円 | 1,846億円 |
確かに2018年度以降、アステラス製薬は売上高・営業利益共に横ばい傾向でした。主力製品の特許が切れ、後発医薬品が発売されたことによる競争激化や、新型コロナウイルスによる販促活動の低下・新規患者の減少が原因です。
2020年代後半には主力医薬品の特許が新たに切れることも懸念されています。一方で2022年度はパドゼブなどの医薬品が大きく成長し、売上高・営業利益ともに二桁成長を実現しています。
また、2023年度にはアステラス製薬史上過去最大の買収として、アイベリック・バイオ(米バイオ医薬品企業)を8,000億円で買収しています。
アイベリック・バイオが得意とする眼科領域の新薬研究開発ノウハウを更なる成長ドライバーとすることが見込まれており、更なる成長が期待されています。
アステラス製薬は1日、米バイオ医薬品企業のアイベリック・バイオ(ニュージャージー州)を約59億ドル(約8000億円)で買収すると発表した。注力分野である眼科領域での新薬を取得する狙いだ。2023年7〜9月中の買収完了を見込む。新たな収益の柱に育て、20年代後半にも本格化する主力薬の特許切れに伴う売り上げ減少に備える。
アステラスが米バイオ企業買収 8000億円、眼科向け拡充 日本経済新聞
アステラス製薬が「やばい」と言われる理由#4:
転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているため
アステラス製薬が「やばい」と言われる理由として、転職難易度・中途採用倍率が高すぎると言われているという理由が挙げられます。
確かに、アステラス製薬は転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。
dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、アステラス製薬はトップ300にランクインしていることから、転職市場におけるアステラス製薬の人気は非常に高いと言えます。
一方で、アステラス製薬が公開しているデータによれば、2023年度のアステラス製薬における中途採用比率は46.6%となっており、アステラス製薬は中途採用に積極的であることが分かります。
年度 | 中途採用比率 |
---|---|
2021年度 | 57.3% |
2022年度 | 54.7% |
2023年度 | 46.6% |
このように、アステラス製薬は転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。
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アステラス製薬が「やばい」と言われる理由#5:
スパイがいるとニュースになったため
アステラス製薬はスパイがいるとしてニュースになったことがあります。2023年4月、アステラス製薬の社員が中国において「スパイ」の疑いがあるとして拘束されました。
日本企業の駐在員である50歳代の日本人男性が、北京で中国当局によって「反スパイ法」違反の容疑で拘束された。3月25日の報道を受け、同26日にはアステラス製薬が、この男性は同社の社員であることを認めた。アステラス製薬は中国で医薬品の生産と販売を行っており、北京と香港に事務所がある。
中国ビジネスに冷水「アステラス社員拘束」の恐怖
こうした疑いにより日本人を拘束する中国に疑いの目があるという点が問題となっているため、アステラス製薬が「やばい」という訳ではありません。
とはいえ、これにより中国とアステラス製薬との関係性が悪化するのは必至です。アステラス製薬の中国、香港、台湾における売上は全体の5%程度で、今後のアステラス製薬における収益に悪影響を与える可能性があります。
※2023年10月、この社員が正式に中国当局によって逮捕されました。
日本の外務省は19日、中国・北京市でスパイ容疑で拘束されていたアステラス製薬の日本人社員が10月中旬に正式に逮捕されたと明らかにした。
ロイターの取材に答えた。
外務省によると、この社員は50代の日本人男性で、3月に北京で中国国内法違反があったとして拘束された。
アステラスの広報担当者はロイターに対し、引き続き外務省を通じて情報を収集すると話した。
中国当局、アステラス製薬の日本人社員を逮捕 日本外務省が確認
アステラス製薬が「やばい」と言われる理由#6:
早期退職・リストラがあったため
アステラス製薬は早期退職・リストラがあったため「やばい」と言われることがあります。
アステラス製薬は2014年、2016年、2018年、2021年、2023年と断続的に400-600人規模の早期退職を行っています。
2021年は、「営業活動のデジタル化や遺伝子治療など新たな技術の登場で事業環境が変化しており、従来の人員配置を見直す」ための早期退職としており、募集人数450人に対して結果として650人以上が早期退職しています。
特にMR(営業職)で大幅に退職者(500人程度)が出た模様です。
アステラス製薬は3日、早期退職者を募集すると発表した。対象は同社や国内の子会社の約5600人の正社員。募集人数は450人ほどを想定する。退職金を従来よりも積み増すなど優遇する。年齢や対象となる職種は明らかにしていない。営業活動のデジタル化や遺伝子治療など新たな技術の登場で事業環境が変化しており、従来の人員配置を見直す。
アステラス、早期退職募集450人 資源配分見直し 2021年6月3日
こうした戦略は更なる企業成長のために国内販売体制の変更、DXを活用した営業活動の効率化などを通じた利益最大化のために行われるもので、企業戦略としては致し方ない部分もあります。
また、アステラス製薬における早期退職パッケージは退職金の割増金が大きく、実際は想定を大きく上回ることともなり、事業者・退職者ともにWin-Winの早期退職となった模様です。
今後も人員削減が行われる可能性がありますが、こうした退職制度はアステラス製薬が「やばい」ために行われるわけではないという点は認識すべきです。
アステラス製薬が「やばい」と言われる理由#7:
パワハラがあったため言われているため
アステラス製薬ではパワハラがあると言われているため、「やばい」と言われています。噂の発端は、アステラス製薬の社員が2019年に亡くなった件によるものです。
製薬大手のアステラス製薬の男性社員(当時33)がうつ病を発症して自殺したことについて、中央労働基準監督署(東京都文京区)が過重労働が原因の労災だと認定していたことがわかった。弁護士と遺族が14日に会見し、明らかにした。認定は昨年12月24日付。
弁護士側によると、男性は2009年に入社し、MR(医薬情報担当者)として働いてきた。15年10月に学会などを運営する部署に異動後、上司から叱責(しっせき)されるようになったという。男性は16年4月にうつ病を発症して休職。その後、復職と休職を繰り返し、19年12月に亡くなった。降格され上司から早期退職制度の利用の案内をされていたという。
労基署は、異動で未経験の仕事をすることになったことや、時間外労働が月71時間に増加したことがうつ病発症の原因になったと認定した。上司らのパワハラは関係者の証言が得られず認定されていないという。
アステラス製薬社員の自殺 労基署が過労による労災と認定 2022年1月14日
裁判では過労が原因であったことは認められたものの、パワハラがあったことについては認定されていません。
とはいえ、過労により社員の命が失われたのは事実で、パワハラを含めてこうした事態が二度と起きないことがアステラス製薬には期待されます。
アステラス製薬が「やばい」と言われる理由#8:
採用大学のレベルが高く、学歴フィルターがあると言われているため
アステラス製薬は学歴フィルターがあるため「やばい」という評判もあります。
アステラス製薬の採用大学を見ると、東京大学のような大学ばかり採用しているわけではなく幅広い大学から採用していることが分かります。したがって、アステラス製薬には学歴フィルターはないと言えるでしょう。
順位 | 大学 | 採用人数 |
---|---|---|
1 | 東京大学 | 8 |
2 | 東北大学 | 6 |
大阪大学 | 6 | |
4 | 京都大学 | 5 |
慶應義塾大学 | 5 | |
東京理科大学 | 5 | |
7 | 筑波大学 | 4 |
千葉大学 | 4 | |
9 | 東京工業大学 | 3 |
早稲田大学 | 3 | |
11 | 北海道大学 | 2 |
岡山大学 | 2 | |
広島大学 | 2 | |
九州大学 | 2 | |
京都薬科大学 | 2 |
