国内の広告代理店として電通とトップを争い、その華やかな仕事や知名度から常に就職人気がトップクラスの博報堂。実際の博報堂の社員の口コミをもとに、博報堂はどんな会社なのか、仕事内容や学歴・採用大学について解説します。
株式会社博報堂
Hakuhodo Inc.

平均年収
1158万円
2024年3月期
平均年齢
41.3歳
2024年3月期
平均残業時間
33.5時間
2023年度
離職率
6.7%
2023年度
育児休暇取得率
94.0%
2023年度
中途採用比率
47.7%
2023年度
博報堂DYホールディングスのデータ含む
博報堂への転職方法・転職難易度については下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

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博報堂ってどんな会社?
博報堂は日本を代表する広告代理店です。電通と並んで国内広告代理店の二大巨頭として知られています。1895年に設立されており、1901年に設立された電通よりも長い歴史を誇っています。
博報堂は、クライアントが抱えている課題の解決、中でも特にメディア・コミュニケーション領域の課題を解決することに強みを持っています。
具体的には、特定の企業やブランドに関するマーケティング戦略の策定や予算の最適配分、テレビ広告枠のバイイング、リアルイベントやウェブマーケティングなどの領域で事業を行っています。
会社名 | 株式会社博報堂 |
株主 | 博報堂DYホールディングス |
英語名 | Hakuhodo Inc. |
資本金 | 35,848百万円 |
本社所在地 | 東京都港区赤坂5丁目3番1号 赤坂Bizタワー |
博報堂グループの組織体制
株式会社博報堂(以下、「博報堂」)は株式会社博報堂DYホールディングス(以下、「博報堂DYホールディングス」)の完全子会社です。博報堂DYホールディングスは、博報堂の他にも博報堂DYメディアパートナーズ、大広、読売広告社といった子会社を有しています。

東証プライム市場に上場しているのは博報堂や博報堂メディアパートナーズではなく、博報堂DYホールディングスです。
一方、博報堂DYホールディングスは純粋持株会社のために自ら事業を行っているわけではありません。実際の広告代理店ビジネスは子会社である博報堂や博報堂DYメディアパートナーズが行っています。
博報堂グループの日本における立ち位置
博報堂の組織体制についてご説明したところで、博報堂の日本におけるポジションについて説明します。
順位 | 企業名 | 収益 |
---|---|---|
1位 | 電通グループ | 1兆856億円 |
2位 | 博報堂DYホールディングス | 8,950億円 |
3位 | サイバーエージェント | 6,664億円 |
(参考) | 博報堂 | 3,574億円 |
4位 | 東急エージェンシー | 1,043億円 |
5位 | デジタルホールディングス | 905億円 |
上記のテーブルにある通り、博報堂はグループ全体で国内2位、博報堂単体でもサイバーエージェントに次ぐ規模を誇っており、国内における規模は随一です。
売上高で見ると電通グループは約5.2兆円、博報堂DYホールディングスは約1.5兆円と差はあるものの、収益水準では遜色ないことが分かります。
博報堂の転職難易度は?
博報堂は年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。
一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。
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博報堂への転職方法については下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

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博報堂の仕事内容
博報堂の仕事内容について詳述する前に、広告業界とはそもそもどのような仕事をしているのかについてご説明します。

広告業界では、広告主(企業)にソリューションが提供されるまで下記のようなプロセスを経ることが一般的です。
- コミュニケーション領域で課題のある企業が広告代理店に相談
- 広告代理店が課題を策定、ソリューションを提示
- 企業が広告代理店に発注
- 広告代理店はメディア枠を広告主の代理で購入
- 広告制作会社によって製作された広告を活用し、広告戦略を実際に実行
一部業務に特化した企業も多くありますが、博報堂は全プロセスに対応している総合広告代理店であるという点が特徴です。
博報堂の職種別仕事内容
博報堂が担う大まかな仕事の内容についてご説明したところで、実際の博報堂社員がどのような業務を行っているのか、職種別にご説明します。
職種 | 業務内容 |
---|---|
ビジネスプロデュース職 | クライアントと博報堂の間をワンストップでつなぐ職種で、クライアントの真の課題を聞き出し、社内外のスペシャリストを編成したチームをつくり課題解決をリードする。 |
メディアプロデュース職 | クライアントとメディアを提供する媒体社の間を繋ぐ役割を担う。 |
ストラテジックプラニング職 | 市場や生活者の調査・分析を通じて、クライアントのマーケティング課題を解決するための戦略を導く。マーケ職とも呼ばれる。 |
メディアプラニング職 | クライアントの課題解決のため、広告目標やスケジュール・予算といった様々な制約条件をクリアした最適なメディア・プランを提案する。 |
クリエイティブ職 | コピーライティングやCMプラニング、アクティベーションプラニング、デザイナー、インタラクティブプラニングなど、コミュニケーション領域の実務を担当する。 |
ビジネスディベロップメント職 | 様々なクライアントに効率的かつ効果的なビジネスのプロデュースを行う。顧客の新規開拓も担う。 |
研究開発職 | レポートやマーケティングをサポートする分析ツール等を開発。データサイエンティストやテクノロジストも含まれる。 |
コンテンツプロデュース職 | 主にスポーツやエンターテインメントといった分野のコンテンツをプロデュースする職種。 |
マネジメントプロデュース職 | 人事や経理財務など、特定領域の専門性を駆使して、博報堂・博報堂DYメディアパートナーズの経営戦略や経営資源・業務に関する諸テーマの、プラニングやプロデュースを行う。 |
PR職 | いつ、どのメディアで、どのように取り上げられたいか、から逆算してコミュニケーション戦略を立案する。 |
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズの違い
博報堂と博報堂DYメディアパートナーズでは選考フローが統合されており、新卒・中途問わず博報堂及び博報堂DYメディアパートナーズの双方に配属される可能性があります。
また、両社間をまたぐ異動もあり得るうえに年収体系も相違ないので実質同じ会社のように思えますが、厳密に言えば担当領域が異なってきます。
博報堂グループにおいては、広告主側を博報堂が、メディア媒体側を博報堂DYメディアパートナーズ側が担当しています。

従って、博報堂では広告主となるクライアント企業と向き合うことが、博報堂メディアパートナーズではコンテンツ自体やメディアと向き合うことが求められます。
選考フローは同じでありつつも最終的な内定は博報堂または博報堂メディアパートナーズのうち1社からしか出ないので、選考を受ける際は自分がどちらの仕事に就きたいか意識しておくことが重要です。
博報堂の強み・弱み・電通との違い
広告代理店・博報堂のビジネスモデルについてご説明したところで、博報堂が持つ強み・弱みを電通と比較しながら述べていきます。
- 国内広告代理店No.2としてのプレゼンス・ブランド力の高さ
- 停滞が続くのマスメディアから、成長領域であるインターネット領域広告への注力・方向転換に成功
博報堂の強み#1:
国内広告代理店No.2としてのプレゼンス・ブランド力の高さ
先述の通り、博報堂は国内広告代理店として電通に次ぐ2番手としての地位です。顧客からの知名度が高く、特に大きな案件であれば少なくとも博報堂にも提案機会があることが多く、大きな案件に関わりやすいという点が強みとして挙げられます。
博報堂の強み#2:
停滞が続くマスメディアから、成長領域であるインターネット領域広告への注力・方向転換に成功
テレビや新聞といったマスメディアの影響力が低下し、代わりにWeb広告等デジタル領域のプレゼンスが高まっている中、博報堂はインターネット領域への注力領域のシフトに成功しています。
2022年3月期決算説明会資料にある通り、4マス(新聞・雑誌・ラジオ・テレビ)領域では減収しているものの、その分インターネットメディア等インターネット領域売上高が前年同期比で18%の成長を見せています。
この成長率は国内随一であり、博報堂がうまくインターネット領域へのシフトに成功していることを裏付けています。
2018年にはインターネット広告大手のDACを完全子会社化しており、インターネット領域での今後の成長が見込まれます。

一方で、博報堂には下記の様な弱みもあります。
- 電通と比べて規模で劣後しており、電通にしか扱えないプロジェクトが存在
- 海外進出に遅れ
博報堂の弱み#1:
電通と比べて規模で劣後しており、電通にしか扱えないプロジェクトが存在
官公庁系の案件などは規模やリレーションが強い電通にしかできないのも事実です。
売上高は電通グループは約5.2兆円、博報堂DYホールディングスは約1.5兆円と大きく差があり、扱えるプロジェクトの幅は電通の方が広くなっています。
博報堂の弱み#2:
海外進出に遅れ
電通が2012年にイギリス広告代理店大手のイージス社を買収し、積極的な海外進出を進めてきたのに対して、博報堂は海外進出において遅れを取っています。
海外収益比率は電通が55%と50%を超えているのに対して、博報堂は20%強と収益源が国内依存の収益構造となっています。日本市場が縮小している中で、海外売上高の差は今後の成長曲線に大きな影響を与え、電通と博報堂の差が開く可能性があります。
競合の電通に関しては、下記の通り年収やブラックという噂についてまとめているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。


博報堂への転職方法については下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

博報堂の年収は?
親会社である純持株会社の平均年収なので、あくまで参考程度ですが、2024年3月期における博報堂の平均年収は1,158万円(平均年齢: 41.3歳)となっています。
年度 | 平均年収 | 平均年齢 |
---|---|---|
2024年3月期 | 1,158万円 | 41.3歳 |
2023年3月期 | 1,276万円 | 43.9歳 |
2022年3月期 | 1,036万円 | 43.2歳 |
2021年3月期 | 1,090万円 | 43.9歳 |
2020年3月期 | 1,079万円 | 43.6歳 |
2019年3月期 | 1,065万円 | 43.4歳 |
2018年3月期 | 1,089万円 | 43.7歳 |

中途で博報堂に転職した場合の年収は?
中途で博報堂に転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。
実は新卒で入社したときの年収と中途で転職した場合の年収は大きく異なるケースが少なくありません。
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博報堂の採用大学を紹介 就職は難しい?エリート?
博報堂における2024年度の採用大学ランキングは以下の通りです。採用実績は難関大学を中心に構成されており、博報堂は一定の学歴基準を重視していると推定できます。
順位 | 大学 | 就職人数 |
---|---|---|
1位 | 慶應義塾大学 | 46人 |
2位 | 早稲田大学 | 32人 |
3位 | 京都大学 | 9人 |
4位 | 上智大学 | 8人 |
5位 | 立教大学 | 7人 |
6位 | 東京大学 一橋大学 青山学院大学 | 6人 |
9位 | 横浜国立大学 明治大学 | 4人 |
11位 | 北海道大学 神戸大学 九州大学 | 3人 |
14位 | 筑波大学 国際教養大学 学習院大学 多摩美術大学 中央大学 東京理科大学 日本大学 同志社大学 立命館大学 | 2人 |
博報堂の採用大学(2024年度・出所: 大学通信)

