アクセンチュアは就活や転職で人気の外資系コンサルティング会社ですが、年収が高い代わりに激務だというイメージをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
アクセンチュアのリアルな残業時間やワークライフバランスについて、実際のアクセンチュアの社員の口コミをもとに徹底解説しています。
なお、アクセンチュアへの転職方法に関しては下記の記事でまとめているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。
本記事のポイント
アクセンチュアは激務というイメージを持たれていますが、現在は働き方改革の影響もあり、労働時間は大幅に減少傾向にあります。以下は本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非最後までご覧ください。
- アクセンチュアは激務?
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5~10年前のアクセンチュアは労働時間が非常に長く、激務を理由に退職したり体調を壊す人も少なくなかったようですが、最近では状況は大きく変化しており、残業時間が減少、ホワイト化しているようです。
- なぜアクセンチュアはホワイトになっている?
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アクセンチュアの労働環境がホワイトになってきている背景には、「Project PRIDE」と呼ばれる社内の働き方改革プロジェクトがあります。
Project PRIDEは、2015年から始まったアクセンチュア独自の働き方改革で、労働時間の短縮やフレキシビリティの改善、女性比率の向上などの目標を掲げており、このProjectが名ばかりではなく実際に施行されていることが原因となっています。
- 中途でアクセンチュアに転職するためには?
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アクセンチュアは転職市場で非常に人気の高い企業ですが、前職での実績や選考対策次第で十分に転職できる可能性があります。
中途でアクセンチュアに転職するためには、コンサル業界をよく知る転職エージェントを活用することが重要です。
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アクセンチュアとはどんな会社?
アクセンチュアは、世界50か国以上に拠点を持つ世界最大級の経営コンサルティングファームです。各国を代表する大企業や政府系機関に対してコンサルティングやアウトソーシングサービスなどを提供しています。
1989年、米国の監査法人「アーサー・アンダーセン(Arthur Andersen)」のコンサルティング部門が分社化され、「アンダーセン・コンサルティング(Andersen Consulting)」として設立されました。
2001年に社名を「アクセンチュア(Accenture)」に変更し、2009年9月にニューヨーク証券取引所に上場しました。
日本においては、1962年に「アーサー・アンダーセン日本事務所」を開設したのが始まりで、1995年に「アンダーセン・コンサルティング株式会社」を設立、2001年に「アクセンチュア株式会社」に社名変更しています。
アクセンチュアの転職難易度は?
アクセンチュアは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。
一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。
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アクセンチュアは激務?平均残業時間は?
アクセンチュアは外資系のコンサルティング会社ということで、年収が高い代わりに激務だというイメージを持たれているようです。
実際に、5~10年前のアクセンチュアは労働時間が非常に長く、激務を理由に退職したり体調を壊す人も少なくなかったようですが、最近では状況は大きく変化しています。
タレントスクエアが独自に実施した社員アンケートの結果によると、アクセンチュアの社員の月間平均残業時間は28.2時間です。
平均年収 | 1,268万円 |
月間平均残業時間 | 28.2時間 |
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データの出典および集計方法について
上記データはタレントスクエア転職のユーザー様から個別にご回答いただきたデータ、タレントスクエアが別途運営する関連サービスより集計したデータ及び会社開示データをもとに独自に計算しております。
メディアオーナー様向け
上記データは転載フリーです。リンク付きで出典を明記したうえでご自由にお使いください。
また、アクセンチュアの社員の方々から寄せられた口コミの中でも、働き方改革が進んで労働環境が改善しているという意見が目立ちます。
アクセンチュアの社員口コミ
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35歳 男性 中途入社
アクセンチュアの社員口コミ
コンサルタント・監査・士業系職種
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アクセンチュアがホワイトになっている理由
アクセンチュアの労働環境がホワイトになってきている背景には、「Project PRIDE」と呼ばれる社内の働き方改革プロジェクトがあります。
Project PRIDEは、2015年から始まったアクセンチュア独自の働き方改革で、労働時間の短縮やフレキシビリティの改善、女性比率の向上などの目標を掲げています。もともと激務であったアクセンチュア社員がサステイナブルに働けるよう、当時の社長が自ら推進した運動です。
具体的には、各社員の労働時間のレポートが経営陣に報告されたり、社員が打刻した勤務時間外で会社のPCを触っていると自動でアラートが出たりします。
また、男性社員であっても育休・産休の取得がしやすくなったり、リモートワークを組み合わせたフレキシブルな働き方が可能になるなど、残業時間以外の側面も抜本的に見直しが入っています。
マネージャー以降の管理職は引き続き激務?
働き方改革「Project PRIDE」によって平均的な残業時間やワークライフバランスが改善している中で、働き方改革の恩恵を受けたのは若手社員が中心であり、管理職にあたるマネージャー以降の社員については労働時間が減っていないという側面もあります。
さらに、若手社員の労働時間が減ったことのしわ寄せでマネージャー以上の管理職が以前よりも長く働く必要があり、労働環境が悪化したという声もあります。
アクセンチュアの社員口コミ
コンサルタント・監査・士業系職種
32歳 男性 新卒入社
働き方改革以降もプロジェクト次第では激務?激務になるタイミングは
2022年3月には、従業員に違法な長時間労働をさせたとしてアクセンチュアが東京労働局から労働基準法違反の疑いで書類送検されたというニュースがありました。
報道によると、アクセンチュアのソフトウエアエンジニアの社員が1か月間に140時間の時間外労働をしていたとのことです。
アクセンチュアの働き方改革は着実に効果を出しているものの、まだ一部では基準を超える長時間労働が求められたり、上司やチームによっては労働時間の過少申告を強制されるようなケースもあるようです。
アクセンチュアの社員口コミ
コンサルタント・監査・士業系職種
29歳 男性 中途入社
アクセンチュアで激務になるタイミング
アクセンチュアでは、下記のようなタイミングで激務となってしまう場合があります。
- クライアントの期待値が高く、通常の勤務時間では終わらない量を求められる
- プロジェクトが途中で炎上し、当初予定していた以上の仕事量が必要になる
- プロジェクトの山場や納期の直前で時間的な制限がある
- ITシステムの導入に伴う休日出勤
クライアントの期待値が高く、通常の勤務時間では終わらない量を求められる
アクセンチュアでは、プロジェクトを受注する際に最終成果物のイメージをある程度握っており、その成果物を作るのに必要な工数から逆算してメンバーのアサインを行います。
しかし、クライアントの期待値が予想より高かった場合には、プロジェクト受注時に想定していたメンバーの工数では足りず、(追加でメンバーを投入できない場合は)各メンバーの労働時間が長くなります。
典型的には、製薬会社やPEファンドは普段からコンサルに仕事を発注する頻度が高く、アウトプットに対する期待値が高い傾向にあります。
他にも業界を問わず「コンサル使いの荒いお客さん」が一定数存在し、そのようなクライアントのプロジェクトは激務になりやすい傾向にあります。
プロジェクトが途中で炎上し、当初予定していた以上の仕事量が必要になる
アクセンチュアが激務になるタイミングの2つ目は、プロジェクトが途中で炎上することによって仕事量が増える場合です。
炎上が起きるケースとしては、プロジェクト受注時にアクセンチュア側とクライアント側に理解のずれがあるケースや、プロジェクト期間中にクライアント企業の戦略や外部環境に大きな変化が起きるケースなど、さまざまなケースがあります。
炎上を事前に予想することは不可能であり、(残念ながら)一定確率で発生する事象なので、プロジェクトが炎上した際の激務は仕方ないものとして受け入れるしかありません。
プロジェクトの山場や納期の直前で時間的な制限がある
アクセンチュアが激務になるタイミングの3つ目は、プロジェクトの山場や納期の直前で時間的な制限がある場合です。
コンサルでは、基本的にプロジェクトの締め切りがありますが、成果物が終わってなかったりすると、納期に間に合わせるために激務になる場合があります。もっとも、これはコンサルに限ったことではなく、納期や大きな会議体が近い場合は関連部署が忙しくなる事業会社と同様です。
ITシステムの導入に伴う休日出勤
アクセンチュアはIT系のプロジェクトが多いですが、顧客のITシステム入れ替え等は顧客企業が休日の間に行うことが多い(平日にITシステムを変更するとトラブルが起きた場合の影響が大きいため)ため、休日出勤が求められ、結果的に激務になるという要因もあります。
アクセンチュアに転職すると後悔する可能性がある?
新卒就活や転職において高い人気を集めるアクセンチュアですが、中にはアクセンチュアに転職して後悔・失敗したという声もあります。例えば、以下のような点が後悔のポイントです。
- プロジェクトが大規模すぎて手触り感がない
- 入社後の社内異動は簡単ではない
- 常駐先によって仕事内容や勤務地が大きく変わる
- 中途で転職すると厳しい・ついていけない
- 年収を下げたくない場合、転職先は意外と限られる
職種が多いアクセンチュアでは、自分が希望しないポジションや職種で入社してしまうとやり直しがきかず後悔に繋がるパターンが多い傾向にあります。ミスマッチを持って入社してしまい、異動をすることもできず、後悔し退職に繋がる人が一定数いるのも事実です。
しかしながら、アクセンチュアはミスマッチさえ起きなければとても働きやすい上に年収も高い会社です。ブランドネームも高く、アクセンチュアに入社した後は更なるキャリアアップも見込めます。
コンサル未経験者も多く在籍しており、転職先としておすすめなできるコンサルなだけに、転職しても後悔しないように対策をすることが非常に重要です。
アクセンチュアに転職して後悔しないためにするべきこと
アクセンチュアに転職しても後悔しないために大事なことは、アクセンチュアへの転職を熟知したプロフェッショナルにアドバイスをお願いすることです。
先述した通り、後悔のほとんどは事前にきちんとアクセンチュアのことを理解できていなかったことで起こる認知ギャップが原因となる場合が多いです。
事前にアクセンチュアのことを正しく理解できていれば、自身にとって最適なポジションでの入社が可能となり、働きやすい環境で高年収も実現することができます。
アクセンチュアを理解するために、まずはアクセンチュアをはじめとしたコンサルへの転職に特化したプロフェッショナルである転職エージェントに話を聞いてみることを強くおすすめします。
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アクセンチュアの離職率は低い?
2021年7月の記事によると、働き方改革の取り組み開始前(2015年以前)は二桁台だった退職率が半減して一桁になったようです。
コンサル業界の平均離職率が15~20%だと言われている中で、アクセンチュアの離職率は低い方だと言えます。
アクセンチュアを辞める方の退職理由としては、よりよい転職先を見つけて転職するというポジティブな理由が大半であり、評価が悪くてクビになったり、社内に居づらくなってやめる方はあまり多くはありません。
アクセンチュアの年収は?
タレントスクエアが独自に実施した社員アンケートの結果によると、アクセンチュアの社員の平均年収は1,268万円です。
平均年収 | 1,268万円 |
月間平均残業時間 | 28.2時間 |
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データの出典および集計方法について
上記データはタレントスクエア転職のユーザー様から個別にご回答いただきたデータ、タレントスクエアが別途運営する関連サービスより集計したデータ及び会社開示データをもとに独自に計算しております。
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アクセンチュアの年収については下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
アクセンチュアの中途の年収は?中途で年収が下がることはある?
中途でアクセンチュアに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。
実は新卒で入社したときの年収と中途で転職した場合の年収は大きく異なるケースが少なくありません。
中途で入社した場合の具体的な年収を知るためには、転職サイトに掲載されている実際の求人を見ることが最も確実です。口コミサイトやSNSよりも最新かつ正確な情報を知ることができます。
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サービス名 | ASSIGN(アサイン) |
公式ページ | https://assign-inc.com |
サービス分類 | ・転職エージェント ・特化型 |
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参考ページ | キャリアスタートの評判と口コミ |
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アクセンチュアはやばい?やめとけ?追い出し部屋がある?真相を解説
「アクセンチュアはやばい」、「アクセンチュアはやめとけ」と言われることがあります。
ネット上でアクセンチュアがやばいと言われる理由について、アクセンチュアの社員へのインタビューを参考にしながら、社内の実情について徹底解説しています。
- 激務だから
- 追い出し部屋があってクビになるから
- 社員は使い捨てだから
アクセンチュアがやばいと言われる原因については下記の記事でも解説しているの、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。
アクセンチュアは誰でも入れる?使い捨て?
アクセンチュアは業容拡大に合わせて社員数を急拡大させており、巷では「大量採用」「誰でも入れる」という声もあります。
アクセンチュアの日本法人の社員数は2015年から2021年までの6年で約3倍に急成長しており、自然離職を考慮すると毎年3,000~4,000人を新規で採用していると推測されます。
高年収が期待できるアクセンチュアが誰でも入れるなら是非入りたいと思う方も多いでしょうが、実際はアクセンチュアへの応募数も同じように増加しているため、選考倍率が下がっているとは言えません。
また、大量採用と同時に評価の低い社員をクビにして使い捨てにしているという声もありますが、アクセンチュアでは評価を理由にクビになることはほとんどありません。ただし、完全実力主義の会社なので、評価によっては役職が上がらないことはあります。
アクセンチュアの中途入社は厳しい?ついていけない?
アクセンチュアに転職した人が後悔・失敗しやすいポイントとして、マネージャー以上の役職で転職すると、入社時から期待値が高くなり、仕事についていけないという点があります。
特に、コンサル業界未経験の方がマネージャーとして転職すると、コンサルタントとしてゼロから学ぶべきことが多く、入社してしばらくは苦労される方が多いです。
アクセンチュアの年収は役職によってレンジが変わるため、可能ならできるだけ上の役職で転職したいと考える人が自然でしょう。実際に、マネージャーとコンサルタントでは年収が500万円ほど変わります。
一方で、上の役職で転職するということはその分期待値も高く、コンサル未経験の場合であっても一緒に働くメンバーや自分の部下から高いパフォーマンスを期待されてしまいます。
特にマネージャーとコンサルタントの間では期待される役割や仕事の難易度に大きな差があるため、コンサルタントやアナリストとして転職し、しっかりと基礎を身につけたうえで昇進することをおすすめします。