キーエンスの採用大学・就職難易度・選考倍率【社員が解説】

キーエンスの採用大学・学歴・配属

日本を代表する大企業で、社員の年収が高いことでも知られるキーエンス。本記事ではキーエンスの社員に実施したインタビューを参考に、同社の採用大学・就職難易度・選考倍率について徹底解説しています。

なお、キーエンスへの転職方法に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

目次

本ページは厚生労働大臣の認可を受けた有料職業紹介事業者(許可番号 13-ユ-315110)であるタレントスクエア株式会社が制作しています。

キーエンスとはどんな会社?

キーエンスは、製造業のFA(工場自動化・ファクトリー・オートメーション)を推進するためのさまざまな製品を製造・販売している会社です。

例えば、工場でベルトコンベアーを流れている製品が規定を満たしているか否かの判断は従来人間の目で行っていましたが、そうした工程を自動化できるような機械を販売しています。他にも、キーエンスでは下記の様な製品を製造・販売しています。

キーエンスが製造・販売する主な製品
  • センサ・測定器・画像センサ・制御機器・静電気
  • マイクロスコープ・3Dスキャナ
  • 投影機・三次元測定機
  • バーコード
  • マーキング機器・3Dプリンタ
  • RPA / 業務自動化ソフトウェア
  • データアナリティクス ソフトウェア
会社名株式会社キーエンス
英語名Keyence Corporation
設立1974年5月27日
資本金306億円
本社所在地〒533-8555
大阪市東淀川区東中島1-3-14
キーエンスの会社概要

キーエンスが就活・転職で人気の理由

キーエンスは製造業という地味な業界で、センサーやカメラといった専門的な製品を売っている会社ですが、新卒就活や転職市場では非常に高い人気を誇っています。

キーエンスが就活や転職で人気を集める1番の理由は年収の高さにあります。

キーエンスの有価証券報告書によると、2023年3月期における平均年収は2,279万円(平均年齢は35.8歳)と開示されています。日系企業の中ではトップクラスに高い水準であり、外資系のコンサルや投資銀行と比べても遜色ない年収水準となっています。

年度平均年収平均年齢
2023年3月期2,279万円35.8歳
2022年3月期2,183万円36.1歳
2021年3月期1,751万円35.8歳
2020年3月期1,839万円35.6歳
2019年3月期2,111万円35.8歳
2018年3月期2,089万円35.9歳
2017年3月期1,862万円36.1歳
キーエンスの平均年収と平均年齢の推移

上記は全社員の平均ですが、新卒1年目から年収750万円、3年目で年収1,300万円と若手のうちの年収も高く、上位の役職になると年収4,000万円を超える社員もいます。

国税庁が開示している日本人の平均年収が461万円であることから、キーエンスの平均年収は日本人全体の平均よりも有意に高いと言えます。

また、マイナビエージェントが公表している業種別平均年収ランキングによると、電子・電気機器メーカーの平均年収は506万円となっており、キーエンスの平均年収は電子・電気機器メーカー全体の平均年収よりも高い水準になっています。

キーエンスの年収について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。

キーエンスの転職難易度は?

キーエンスは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

実際に選考を受ける前に合格可能性を知りたい方は、『転職可能性診断』という無料のツールをチェックしてみてください。

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転職可能性診断の対象企業(一部抜粋)

高年収難関企業

三菱商事 / キーエンス / 電通 / 野村総合研究所 / リクルート / エムスリー / SONY / ベイカレント / M&A総合研究所 など

ホワイト安定企業

NTTドコモ / 味の素 / 明治 / 日本たばこ産業 / 富士フイルム / 東京海上日動火災保険 / 任天堂 / サントリー / 花王 など

外資系・グローバル企業

Google / マッキンゼー / ゴールドマンサックス / P&G / アマゾン / PwC / アクセンチュア / セールスフォース など

【公式ページ】転職可能性診断

キーエンス社員の採用人数・内定倍率・就職難易度

キーエンスの採用は新卒が中心で、中途採用を始めたのは最近のことです。キーエンスは毎年200~300人程度の学生を新卒で採用しています。

就活におけるキーエンスの内定倍率は50倍以上と言われ、また高学歴な学生が多く応募するため、就職難易度は非常に高いと言えます。

年度新卒採用人数うち男性うち女性
2022年280人260人20人
2021年154人143人11人
2020年232人209人23人
キーエンスの新卒採用人数の推移(出典:同社マイナビページ

キーエンス社員の採用大学ランキング

新卒採用におけるキーエンスの採用大学としては、慶應義塾大学・早稲田大学・東京大学・京都大学・一橋大学などの上位校を中心に、その他の地方国立大・MARCH・関関同立などからも幅広く採用しています。

キーエンスは大阪に本社を置く関西の企業であるため、他の大企業と比べて関西圏の大学からの採用が多い傾向にあります。

順位採用大学大学別採用人数
1慶應義塾大学31人
2早稲田大学30人
3明治大学21人
4関西学院大学16人
5同志社大学13人
6立教大学12人
7東京工業大学
法政大学
立命館大学
11人
8東京大学
大阪大学
8人
9青山学院大学
上智大学
中央大学
関西大学
7人
10筑波大学
京都大学
6人
11東京都立大学
日本大学
5人
12北海道大学
九州大学
東京理科大学
龍谷大学
4人
キーエンスの採用大学ランキングと大学別採用人数(出典:大学通信
キーエンスの採用大学一覧

<大学>
青山学院大学、愛媛大学、大阪大学、大阪市立大学、大阪府立大学、岡山大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、京都大学、京都工芸繊維大学、京都産業大学、京都女子大学、近畿大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、神戸市外国語大学、神戸女学院大学、駒澤大学、埼玉大学、滋賀大学、首都大学東京、上智大学、成蹊大学、成城大学、西南学院大学、専修大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東京大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、徳島大学、同志社大学、同志社女子大学、名古屋大学、名古屋工業大学、南山大学、日本大学、一橋大学、兵庫県立大学、広島大学、福島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、龍谷大学、和歌山大学、早稲田大学

<大学院>
青山学院大学、愛媛大学、大阪大学、大阪市立大学、大阪府立大学、岡山大学、関西大学、関西学院大学、学習院大学、九州大学、京都大学、京都工芸繊維大学、京都産業大学、京都女子大学、近畿大学、慶應義塾大学、甲南大学、神戸大学、神戸市外国語大学、神戸女学院大学、駒澤大学、埼玉大学、滋賀大学、首都大学東京、上智大学、成蹊大学、成城大学、西南学院大学、専修大学、千葉大学、中央大学、筑波大学、電気通信大学、東京大学、東京外国語大学、東京工業大学、東京農工大学、東京理科大学、東北大学、東洋大学、徳島大学、同志社大学、同志社女子大学、名古屋大学、名古屋工業大学、奈良先端科学技術大学院大学、南山大学、日本大学、一橋大学、兵庫県立大学、広島大学、福島大学、法政大学、北海道大学、明治大学、横浜国立大学、横浜市立大学、立教大学、立命館大学、龍谷大学、和歌山大学、早稲田大学、鹿児島大学

出典:同社マイナビページ

キーエンスは文系学部でも入れる?低学歴でも入れる?

キーエンスの選考においては文系と理系のどちらかが優遇されることはありません。文学部・経済学部など文系学部から採用されている方は多いです。

キーエンスは年収が高く知名度も高いため、東大早慶など高学歴な学生が多く志望していますが、入社後の仕事内容を考えると必ずしも学歴が重要なわけではありません。

採用大学の一覧の中には高学歴とは言えない大学も少なからず含まれているため、キーエンスの学歴フィルターはない、もしくは厳しくないと考えてよいでしょう。

ただし、キーエンスでは言われたことを確実にやったり、数字上の成果を出すことが求められるため、学歴が高い人(=受験勉強をしっかり頑張れた人)の方がそうでない人よりも活躍する可能性が高いだろうと思います。

参考: 高学歴はどこから?目指している大学が高学歴か文系理系別に徹底解説!(外部サイト)

キーエンスに入るには?どうやったら入れる?

キーエンスの選考は複数回の面接(グループ面接を含む)によって決まります。キーエンスでは学生のコミュニケーション能力や論理的思考力、頭の回転の速さなどを総合的に判断して内定を出します。

キーエンスの面接では、他の企業で聞かれない珍しい質問や課題が出されることがあります。特に出題頻度が高いのは、「説得面接」と「要素面接」と呼ばれる2種類の面接方式です。

「説得面接」と「要素面接」は必ずと言っていいほど出題されるので、キーエンスに就職したい方は是非対策しておくべきです。

キーエンスの「説得面接」

キーエンスの選考フローにおける「説得面接」とは、特定のテーマについて面接官を説得するという面接形式です。

例えば、面接官がリモートワークが嫌いという設定の場合、その面接官に対してリモートワークをするべきだと論理的に説得することが求められます。

キーエンスの「要素面接」

キーエンスの選考フローにおける「要素面接」とは、特定のお題に対して必要な要素を複数挙げるという面接形式です。

例えば、「日本の社会保険費を下げるために必要なことは?」というお題が出た場合、社会保険費削減のために必要な要素を複数考え、短時間で回答することが求められます。

キーエンスの採用後の配属

新卒入社の場合、同期が200~250人程度なのですが、そのうち営業職は130人程度です。営業職以外の内訳は、開発職が40人程度、技術営業職が40名程度、業務職は10名程度、本社は5名程度です。

キーエンスに入社したら半分くらいの確率で営業職になるとイメージしておくといいでしょう。

技術営業職とは、営業職と開発職の中間のような職種であり、営業職だけでは解決することが難しい案件のサポートや専門的な提案を行う職種のことです。キーエンスの社内ではCE(Consulting Engineer)と呼ばれています。

職種配属人数
営業職130人
開発職40人
技術営業職(CE)40人
業務職10人
本社5人
キーエンスの新卒入社組の配属先と配属人数

なお、新卒入社の場合は慶應・早稲田・東大などの高学歴な学生が営業職に配属されやすく、その他の私立大卒の方は業務職やコーポレートに配属されやすい傾向があります。

もちろん、学歴以外にも配属を決定する要因はいくつもあるので、選考の段階や内定後に人事に対して配属希望をしっかり伝えてアピールできれば可能性は全然あると思います。

中途でキーエンスに転職する方法

中途でキーエンスに転職したいと思っても、「果たして自分が通用するのか」「激務で体調を壊すのではないか」と悩んでしまう方もたくさんいらっしゃると思います。

自分自身がキーエンスで通用するかを知るためには、キーエンスをよく知るプロフェッショナルに聞くのがベストです。

キーエンスへの転職者を何人もサポートしてきた転職エージェントは、「どのような人が通用するのか、活躍できるのか」ということに関するナレッジを豊富に保有しており、現職の状況やご自身の性格をベースに業界・企業への適性を診断してくれます。

例えば、アサイン(ASSING)のような転職エージェントはキーエンスへの転職に関するナレッジを豊富に保有しているので、誰に相談して良いか分からない場合はまずはアサイン(ASSING)相談してみると良いでしょう。

転職エージェントは今すぐ転職したい人が登録するものだと思われがちですが、直近で転職予定がなくても年収や仕事内容などの情報収集目的で利用することもできます。

なお、キーエンスは業界未経験者であっても積極的な採用を行っているので、業界経験の有無にかかわらず積極的に選考を受けることをおすすめします。

なお、キーエンスへの転職ノウハウに関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

キーエンスはやばい?

新卒就活や転職において人気の高いキーエンスですが、巷では「やばい会社だからやめとけ」という批判もあります。

Googleで「キーエンス」と調べると関連ワードの一番上に「キーエンス やばい」と表示されるため、心配になる方も多いのではないでしょうか。

「キーエンス」のGoogle検索結果

以下の記事では、キーエンスの現役社員へのインタビューをもとに、キーエンスがやばいと言われる理由とその実情についてそれぞれ解説していきます。

運営者情報

タレントスクエアは、東京都渋谷区に本拠点を持つタレントスクエア株式会社が運営しています。当社は厚生労働省から有料職業紹介事業の認可を取得し、求職者の転職支援と企業の採用支援に関わる事業を運営しています。

タレントスクエア」は、タレントスクエア株式会社の登録商標(登録6766163)です。

会社名タレントスクエア株式会社
公式ページURLhttps://talentsquare.co.jp/corp/
本社所在地150-0002
東京都渋谷区渋谷2-19-15 宮益坂ビルディング609
法人番号9011001145238
厚生労働省
有料職業紹介事業許可番号
13-ユ-315110
厚生労働省
特定募集情報等提供事業届出番号
51-募-000460
適格請求書事業者登録番号T9011001145238
タレントスクエア株式会社の概要(2024年5月時点)
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