ゴールドマンサックス社員の採用大学・学歴【元社員が解説】

ゴールドマンサックス社員の採用大学・学歴【元社員が解説】

高年収・エリートで知られるゴールドマン・サックス証券の採用大学・学歴などについて、実際のゴールドマンサックスの社員の口コミをもとに解説しています。

なお、ゴールドマン・サックス証券への転職方法に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

目次

ゴールドマン・サックス証券とはどんな会社?

ゴールドマン・サックス証券はアメリカのニューヨークに拠点を置く外資系金融機関です。投資銀行業務、資産運用業務、証券業務などのサービスを提供しており、港区六本木の六本木ヒルズに本社を構えています。

日本における会社名はゴールドマン・サックス証券株式会社という名称であり、日本における代表は慶應義塾大学・第一勧業銀行・ペンシルベニア大学ウォートン・スクールMBA出身の持田昌典氏が務めています。

会社名ゴールドマン・サックス証券株式会社
英語名Goldman Sachs Securities Co., Ltd
営業収益1,079億円(2021年12月期)
従業員数2,638名(2021年12月末時点)
本社所在地東京都港区六本木6丁目10-1 六本木ヒルズ森タワー 47F
日本におけるゴールドマン・サックス証券の企業概要

ゴールドマン・サックス証券の部門

ゴールドマン・サックス証券は部門が多数分かれており、年収も部門によって大きく異なってきます。社内での異動制度は一定数あるものの、一般的な日系企業のように部門間を超えた異動はなく、在籍部門は選考を受けた部門によって決まるため、入社の際には自分が入りたい部門を受ける必要があります。

ゴールドマン・サックス証券の主な部門
  • フロントオフィス
    • 投資銀行部門
    • 証券部門(マーケット)
    • 投資調査部門(リサーチ)
    • アセット・マネジメント部門
  • ミドル(バック)オフィス
    • オペレーションズ
    • 人事
    • コンプライアンス部門等

ゴールドマン・サックス証券の転職難易度は?

ゴールドマン・サックス証券は年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

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ゴールドマン・サックス証券の採用大学・学歴

ゴールドマン・サックスの採用大学・社員の学歴として多いのは下記の大学です。部門ごとにそれほど大きな差があるわけではなく、基本的にはどの社員の学歴も非常に高い傾向にあります。

ゴールドマン・サックス証券の採用大学・学歴
  • 東京大学
  • 京都大学
  • 一橋大学
  • 慶應大学
  • 早稲田大学
  • 上智大学
  • 海外大学

特にフロントオフィスでは、優秀な学歴の方が多い傾向にあります。MARCHや関関同立出身の方は(他社で優秀な実績を残した方は別として)少数で、基本的には上記の大学出身の方が多いです。旧帝大であっても少数となっています。

これは中途であっても同様であり、基本的には高学歴な大学出身の方が多いと考えていただいて問題ございません。

ゴールドマン・サックス証券の採用大学・学歴が高い理由

ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴レベルが高い主な理由は下記の通りです。

ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴が高い主な理由
  1. 求められる業務のレベルが高く、必要知識量も多いため
  2. 英語が必要なため
  3. 採用人数が少ない一方で、ブランド力が高く高給なために就職人気が高く、就職難易度も高いため

ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴が高い主な理由①:
求められる業務のレベルが高く、必要知識量も多いため

ゴールドマン・サックス証券の業務は、非常にレベルが高く専門的な知識も必要です。顧客は投資銀行に対して非常に高額な手数料を払っていることから、投資銀行側が提供するサービスの質は常にモニタリングされているうえ、案件執行に際しては財務はもちろんのこと、法務・税務等の包括的な知識が求められます。

高学歴であってもついていけない人が出るくらいの業務レベル・知識量で、常に勉強してキャッチアップすることが求められるので、採用される人は必然的に高学歴な傾向にあります。

下記において、ゴールドマン・サックス証券投資銀行部門で必要な知識の一例をお示しします。下記はあくまでほんの一部ですが、このような知識を高水準で兼ね備えることが求められるので、高学歴でなければキャッチアップが難しいというのが実態です。

例: ゴールドマン・サックス証券の投資銀行部門で必要な知識
  • 財務: 財務モデリング、財務状態分析、資金調達手法、M&Aのプロセス、資金調達のプロセス、デュー・デリジェンス
  • 会計: みなし配当税制等国内の税制、海外の税制
  • 法務: M&A・資金調達関連の契約書、各国のM&A・資金調達にかかる規制

ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴が高い主な理由②:
英語が必要なため

ゴールドマン・サックス証券では、海外とのやり取りが多く英語を使う機会が多数あります。そのため、英語が相対的に得意な高学歴の方や海外大学出身の方が求められます。

ゴールドマン・サックス証券では、例えば下記のような機会で英語を活用する機会があります。

ゴールドマン・サックス証券で英語を活用する機会
  • 海外のゴールドマン・サックス証券社員とのコミュニケーション
  • M&Aにおける海外の買収候補/売却先候補等とのコミュニケーション
  • 国内外の機関投資家(外国人が多い)とのコミュニケーション

ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴が高い主な理由③:
採用人数が少ない一方で、就職人気が高いため

ゴールドマン・サックス証券では、高給でブランドイメージが高いため、就職先として非常に人気です。一方で、特に新卒採用の場合は各部門の採用人数は非常に少なく、入社に際する倍率は高いものとなります。

部門採用人数
投資銀行部門10人弱
証券部門(マーケット)10人弱
投資調査部門(リサーチ)1-2人程度
アセット・マネジメント部門5人程度
オペレーションズ5人程度
ゴールドマン・サックス証券 新卒採用人数のイメージ

採用人数は1学年合わせても30人程度と非常に少ない中で応募が殺到するため、社員の採用大学も必然的に高学歴となる傾向にあります。

ゴールドマン・サックス証券出身者の学歴

ゴールドマン・サックス証券は公式に採用大学を発表しているわけではありませんが、ゴールドマン・サックス証券出身者の出身大学・学歴を見れば高学歴な方が多いことが分かります。

下記に挙げるゴールドマン・サックス証券(GS)出身者はあくまで一例であり、全員ではありませんが、出身大学・学歴の参考にしてください。

GS出身者現職出身大学
松本 大マネックスグループ
代表取締役CEO
東京大学
仲 暁子ウォンテッドリー
代表取締役CEO
京都大学
端羽 英子ビザスク
代表取締役CEO
東京大学
甲斐 真一郎FOLIO
代表取締役CEO
京都大学
徳山 明成クリアル
創業者兼会長
慶應義塾大学
櫻本 真理cotree
代表取締役
京都大学
木村 正明Jリーグファジアーノ岡山
創業者
東京大学
江原 伸好ユニゾン・キャピタル
創業者
マサチューセッツ工科大学
水永 政志スター・マイカ
代表取締役社長
東京大学
小川浩平大黒屋
代表取締役社長
慶應義塾大学
松本 勝VISITS Technologies
代表取締役CEO
東京大学
白土 悠平リバースネット
代表取締役社長
京都大学
高坂 卓志エフィッシモ
取締役
カリフォルニア州立大学
和田 由紀Mellia
代表取締役
慶應義塾大学
申 真衣GENDA
代表取締役
東京大学
ゴールドマン・サックス証券出身者の採用大学・学歴

中途でゴールドマン・サックスに転職する場合のバックグラウンド

中途社員のバックグラウンドは、部門によって大きく異なってきます。中途が一番多いのは投資銀行部門で次はマーケット部門とリサーチ部門です。

部門中途社員のバックグラウンド
投資銀行部門同業の証券会社が多い
事業会社の財務等も少数
証券部門(マーケット)同業の証券会社が多い
投資調査部門(リサーチ)外資系・日系金融の同業他社の他
事業会社の調査系出身者も
ゴールドマン・サックス中途社員のバックグラウンド

投資銀行部門の中途採用は、日系証券会社の投資銀行部門出身者など近い領域の経験者が採用されやすい傾向にあります。特に野村證券の投資銀行部門からの転職者が多いです。

投資銀行部門の仕事は非常に専門性が高く、知識や経験の差が仕事のクオリティに影響しやすいため、いくら地頭が良かったり学習能力が高い人でも入社してすぐに活躍することはできません。ゴールドマンの投資銀行部門は仕事量に対して常に人が不足しており、未経験者の教育に使える社内リソースが不足しているため、経験者が優遇されやすい傾向にあります。

一方で、一定数は事業会社の財務出身やMBA出身の方もいます。事業会社等の出身であれば第二新卒のような形でディスカウントを受けて入社することが多い傾向です。

ディスカウントとは?

ゴールドマン・サックス証券に転職した場合、特に未経験の場合は、実際の年齢より若い年次で入社することがある。具体的に言えば、商社の5年目でゴールドマン・サックス証券に中途で入社した場合、28歳程度であっても新卒1年目として扱われる場合がある。

マーケット部門は、業種が特殊なことも相まって外資系・日系金融の同業他社からの転職者が多い傾向にあります。事業会社等他の業界からの転職者は少ない傾向にあります。

リサーチ部門の中途出身者は様々な経歴の方が多く、外資系・日系金融の同業他社の他、事業会社や官庁等でリサーチ業務を行っていた方が多い傾向です。

なお、ゴールドマン・サックス証券への転職ノウハウに関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

ゴールドマン・サックス証券の年収

ゴールドマン・サックス証券の年収は、新卒で1,000万円に近い水準で、20代後半で3,000万円が見えてくるような非常に高い年収水準となっています。

ゴールドマン・サックス証券の年収については下記でまとめているので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

中途でゴールドマン・サックス証券に転職した場合の年収は?

中途でゴールドマン・サックス証券に転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

実は新卒で入社したときの年収と中途で転職した場合の年収は大きく異なるケースが少なくありません。

中途で入社した場合の具体的な年収を知るためには、転職サイトに掲載されている実際の求人を見ることが最も確実です。口コミサイトやSNSよりも最新かつ正確な情報を知ることができます。

特に人気なのはCMでも有名な転職サイト『ビズリーチ』です。一般的な転職サイトではめったに見つからないような人気企業の高年収求人や好条件の非公開求人が多数掲載されています。

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ビズリーチに関する豆知識

ビズリーチは定期的にログインしているとアカウントの評価が高まり、人気企業の非公開求人が優先的に案内されやすくなります。

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ゴールドマン・サックス証券の激務度合い

ゴールドマン・サックス証券は、採用大学・学歴が高い従業員であっても深夜労働・徹夜もあり得る激務な会社です。

ゴールドマン・サックス証券の激務度合いについては下記でまとめているので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

ゴールドマン・サックス証券における主な部門の仕事内容

激務度合いや採用についてご説明する前に、各部門とその仕事内容についてご説明します。

投資銀行部門(IBD)の仕事内容

投資銀行部門の仕事内容は、株式や社債を発行する企業(=発行体)と資本市場の両方と接点を持ち、企業の資金調達やM&Aを支援するとともに、資本市場の投資家に優れた投資機会を提供することです。

中でも、ゴールドマン・サックスが得意としているのは、日系大手企業による大型のM&Aや海外のM&Aの執行と、それに伴う大型の資金調達の支援です。具体例として、近年ゴールドマンが携わった実際の案件をいくつかご紹介します。

投資銀行部門は、提案内容や案件執行能力において他社と差がつきやすい業務なので、社員は日々他社との差別化を図るために尽力しています。

ゴールドマン・サックス証券の投資銀行部門の案件例
  • 日立製作所によるベインキャピタルへの日立金属の売却(日立製作所へのアドバイザー)
  • 日立製作所による昭和電工への日立化成の売却(日立化成へのアドバイザー)
  • 大株主によるリクルートHD株式の売出し
  • ANAの公募増資による資金調達

証券部門(マーケット)の仕事内容

証券部門では、株式・債券・為替・コモディティ・デリバティブといった金融商品の取引を提供しています。

ゴールドマン・サックス証券の証券部門は、エクイティ・グループおよび債券為替コモディティ・グループから成り立っています。

提案内容や案件執行能力で差がつきやすい投資銀行部門とは異なり、プロダクト間で他社と差別化が難しいところでもあるので、営業活動が非常に重要です。そのため、営業部門は接待等が非常に多くなる傾向にあります。

一方で、株式や債券のトレーディング業務を行う場合は、営業を経由して受けた注文を正確に執行することが求められており、同じ証券部門とはいえ業務内容は大きく異なってきます。

ゴールドマン・サックス証券 証券部門(マーケット)のグループ
  • エクイティ・グループ: 国内外の機関投資家を対象に国内株式、海外株式、デリバティブなど様々な投資サービスを提供
  • 債券為替コモディティ・グループ: 債券・為替商品のセールス、トレーディング、コモディティ関連投資商品の販売・提案、市場分析に関わる業務を提供する。他にも、デリバティブ(金融派生商品)や企業の信用力(クレジット)等も扱う

投資調査部門(リサーチ)の仕事内容

投資調査部門では、世界の主要な国々のマクロ経済であったり、日系企業の調査を行い、リサーチレポートを発刊しています。

日系企業の担当者はリサーチレポートを読んで、「企業のどのような点が株価に反映されているか」だったり、「会社の業績予想」等に関する情報を得ることができます。

投資調査部門は学者肌の方が多く、常に担当企業の決算動向やマクロ情勢を注視し、時には担当企業にインタビューしながらレポートを書くことが主な仕事です。

アセット・マネジメント部門の仕事内容

アセット・マネジメント部門では、顧客(主に保険会社や事業会社)の資産を運用するのが仕事です。ゴールドマン・サックスのアセットマネジメント部門は別会社に分かれており、GSAMという通称で知られます。

業務内容は投資信託業務と投資顧問業務の2つです。そもそもの契約を取るための営業活動や、実際の業務を通じて顧客の資産を増やすことがアセット・マネジメント部門の仕事内容です。

ゴールドマン・サックス証券 アセットマネジメント部門の業務
  • 投資信託業務: 個人投資家に対して、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの商品(投資信託)を提供
  • 投資顧問業務: 年金基金や金融機関などの機関投資家に対して、「投資一任サービス」と「投資助言サービス」を提供
    • 投資一任サービス: 投資家から投資判断や投資に必要な権限を委任され、実際に投資を行うサービス
    • 投資助言サービス: 投資に関する助言のみを行う

ミドル(バック)オフィスの仕事内容

オペレーションズ部門や人事部門、コンプライアンス部門といった部門はミドル(バック)オフィスと呼ばれることが多く、会社の業績をあげるフロントオフィス部門とは異なり、フロントオフィスのサポートを行うのが主な仕事です。

ミドル(バック)オフィスの仕事内容は多岐にわたるので、下記に一例を記載します。

ゴールドマン・サックス証券 ミドル(バック)オフィスの業務
  • オペレーションズ: 金融商品取引の実行をサポート
  • 人事: ゴールドマン・サックスの採用活動や社内人事をサポート
  • コンプライアンス部門: 企業取引をコンプライアンスの観点から審査

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法人番号9011001145238
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13-ユ-315110
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