アクセンチュアは就活生や転職者から人気の外資系コンサルティング会社ですが、そもそもアクセンチュアはどのような会社なのでしょうか。会社概要や事業の内容、採用の実態について解説します。
なお、アクセンチュアへの転職方法・転職難易度に関しては下記の記事でまとめているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。
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アクセンチュアとはどんな会社?
アクセンチュアは、世界50か国以上に拠点を持つ世界最大級の経営コンサルティングファームです。各国を代表する大企業や政府系機関に対してコンサルティングやアウトソーシングサービスなどを提供しています。
1989年、米国の監査法人「アーサー・アンダーセン(Arthur Andersen)」のコンサルティング部門が分社化され、「アンダーセン・コンサルティング(Andersen Consulting)」として設立されました。2001年に社名を「アクセンチュア(Accenture)」に変更し、2009年9月にニューヨーク証券取引所に上場しました。
日本においては、1962年に「アーサー・アンダーセン日本事務所」を開設したのが始まりで、1995年に「アンダーセン・コンサルティング株式会社」を設立、2001年に「アクセンチュア株式会社」に社名変更しています。
日本における従業員数は約19,000人で、東京都港区赤坂の赤坂インターシティに本社を置いています。日本における代表は慶應義塾大学、アクセンチュア出身の江川 昌史氏が務めています。
会社名 | アクセンチュア株式会社 |
英語名 | Accenture Japan Ltd |
資本金 | 3億5,000万円 |
従業員数 | 19,000名 |
本社所在地 | 東京都港区赤坂1-8-1 赤坂インターシティAIR |
コンサルティング業界にはさまざまな企業が存在しますが、大きな分類でいうとアクセンチュアは「総合系・IT系」と呼ばれるグループに属します。
同じカテゴリに属する会社としては、PwCコンサルティング、デロイトトーマツ、EY S&C、KPMGコンサルティングなどのBIG4と呼ばれるコンサルティング・ファームがあります。
分類 | 外資系 | 日系 |
---|---|---|
戦略系 | マッキンゼー ボストンコンサルティンググループ ベイン カーニー ローランド・ベルガー アーサー・D・リトル etc. | ドリームインキュベータ コーポレイトディレクション etc. |
総合系・IT系 | PwCコンサルティング デロイトトーマツ EY S&C KPMGコンサルティング etc. | アクセンチュア野村総合研究所 ベイカレント クニエ etc. |
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アクセンチュアの事業内容
アクセンチュアは総合コンサルティング・ファームであり、下記の5つの領域で幅広いサービスとソリューションを提供しています。
- ストラテジー & コンサルティング: 経営課題の解決
- アクセンチュア ソング: デジタルマーケティング
- テクノロジー: クラウド・ITシステムの導入
- オペレーションズ: BPO・アウトソーシング
- インダストリーX: 製造業のDX化
ストラテジー&コンサルティングでは、クライアントに対する戦略コンサルティングやビジネスコンサルティング業務を提供し、顧客の経営課題を解決することが主な役割です。
アクセンチュア ソングはデジタルマーケティング、テクノロジーは顧客企業に対するクラウド・ITシステムの導入等顧客企業の技術的な課題を解決、オペレーションズは顧客企業によるBPOやアウトソーシング先としてサービスを提供、インダストリーXは製造業のDX化推進といったところを事業領域としています。
アクセンチュアが関わっていることが開示されているプロジェクトには、例えば下記の様なものがあります。
- ファーストリテイリング(ユニクロの運営)におけるグローバル化支援
- アステラス製薬に対するシステム導入支援
- ヴィヴィアン・ウエストウッドの製品開発・販売の迅速化支援
- 資生堂グループのデジタルトランスフォーメーション
- NTTドコモとWeb3の普及および社会実装の加速に向けて連携
アクセンチュアの転職難易度は?
アクセンチュアは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。
一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。
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アクセンチュアは高年収?アクセンチュアが転職市場で人気な理由
アクセンチュアが転職市場で高い人気を集める最大の理由は年収の高さです。30歳手前で年収1,000万円超えが期待できることに加え、実力主義のため評価が高ければ数千万~1億円超えの年収も期待できます。
基本給にボーナス・残業代等を含めた役職別の合計年収のイメージは以下の通りです。
マネージャーになると残業代が支払われなくなるので、残業代を多くもらっているコンサルタント職より年収が低くなる可能性があるものの、現状働き方改革の影響で残業時間自体が減少しているため、基本的には昇格することで年収は上がる傾向にあります。
役職 | 年収 | 年次 |
---|---|---|
アナリスト | 600~750万円 | 1~3年目 |
コンサルタント | 800~1,200万円 | 3~6年目 |
マネージャー | 1,100~1,700万円 | 5~10年目 |
シニアマネージャー | 1,500~2,100万円 | 10~15年目 |
マネージングディレクター | 2,400万円~ | 15年目~ |
アクセンチュアの年収については下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
アクセンチュアに中途入社した場合の年収は?年収交渉が大事?
中途でアクセンチュアに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。
実は新卒で入社したときの年収と中途で転職した場合の年収は大きく異なるケースが少なくありません。
中途で入社した場合の具体的な年収を知るためには、転職サイトに掲載されている実際の求人を見ることが最も確実です。口コミサイトやSNSよりも最新かつ正確な情報を知ることができます。
特に人気なのはCMでも有名な転職サイト『ビズリーチ』です。一般的な転職サイトではめったに見つからないような人気企業の高年収求人や好条件の非公開求人が多数掲載されています。
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ビズリーチは定期的にログインしているとアカウントの評価が高まり、人気企業の非公開求人が優先的に案内されやすくなります。
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アクセンチュアは誰でも入れる?中途は厳しい?
アクセンチュアは好調な業績を背景に大量採用方針を掲げ、積極的に社員数を増やしています。
ダイヤモンドオンラインによると、アクセンチュアの日本法人の社員数は2015年から2021年までの6年で約3倍に急成長しています。
2015年時点の社員数が約6,000人、2021年時点の社員数が約18,000人なので、毎年約2,000人ずつ増えている計算になります。
社員数が毎年2,000人ずつ増えているということは、退職数を考えると採用人数はそれよりも多く、年間に3,000人から4,000人を新規で採用していると推定できます。
アクセンチュアへの中途入社における難易度は?
アクセンチュアへの中途入社は難易度が高く厳しいという評判ですが、それとは裏腹にアクセンチュアが大量採用戦略を展開する中で、ネット上では「アクセンチュアは誰でも受かる」という書き込みが目立つようになりました。
アクセンチュアが「誰でも入れる」というのは明らかな嘘です。アクセンチュアが大量採用していることを揶揄した誇張表現だと思われます。実際、アクセンチュアは新卒・中途ともに採用数を増やしていますが、アクセンチュアへの応募数も同じように増加しているため、選考倍率が下がっているとは言えません。
アクセンチュアにおける書類選考・一次面接・二次面接の通過率は一般的に公開されていませんがタレントスクエアがアクセンチュアの社員に実施したインタビューによれば、100人が書類選考に申し込んだ場合、通過するのは6-9人程度なので、アクセンチュアにおける選考の通過率は一桁台後半と推定され、依然として難易度が高いことが分かります。
- 書類選考: 60%が通過(100人が選考を受けたとして60人が通過)
- 一次面接: 20-30%が通過(60人が一次面接を受けたとして12-18人程度が通過)
- 二次(最終)面接: 50%が通過(12-18人が二次面接を受けたとして6-9人程度が通過)
「コンサルブーム」と言われる通り、これまで大手の日系事業会社の金融機関に流れていた優秀層がこぞってコンサル業界を志望しており、中途でアクセンチュアに応募される方の数も年々増加傾向にあります。
とはいえ、アクセンチュアに中途で入るのが厳しいというわけではありません。未経験者であっても積極的に採用を拡大しているので、アクセンチュアに入社したい人は採用人数を拡大している今が絶好の機会となっています。
コンサル転職に強い転職エージェントについて詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
アクセンチュアが大量採用しているのはなぜ?
アクセンチュアが大量採用している背景には、顧客企業からの強い需要があります。アクセンチュアは企業のDX支援のためのITコンサルティングやアウトソーシングに強みを持ち、業績は絶好調です。
アクセンチュアに限らず、コンサルティングビジネスは労働集約型の事業なので、事業規模を拡大するためには社員数を増やさなければなりません。
大企業を中心としたDX需要は今後も引き続き強いことが予想されるため、アクセンチュアの大量採用傾向もしばらくは続くと考えるのが自然でしょう。
アクセンチュアが採用数を積極的に増やしているもう1つの要因は働き方改革にあります。
アクセンチュアでは2015年から「Project PRIDE」という独自の働き方改革を導入しており、残業時間の短縮や有給休暇の取得率向上など、目に見える成果を上げています。
一方、需要が増えている中で、働き方改革によってコンサルタント1人あたりの労働時間が短くなったことで、より多くのコンサルタントが必要になっており、アクセンチュアの大量採用方針に拍車をかけています。
アクセンチュアの社員口コミ
コンサルタント・監査・士業系職種
29歳 男性 中途入社
アクセンチュアが「やばい」「やめとけ」と言われる理由・背景
アクセンチュアは就活生や転職者から人気の外資系コンサルティング会社ですが、Google検索で「アクセンチュア」と調べると「アクセンチュア やめとけ」「アクセンチュア やばい」などネガティブなワードが目立ちます。
ネット上でアクセンチュアがやばいと言われる理由について、アクセンチュアの社員へのインタビューを参考にしながら、社内の実情について徹底解説しています。
- 労働時間が長く激務なため
- 追い出し部屋がありクビになるため
- 社員は使い捨てであるため
- 離職率が高いため
- 誰でも入れるため
- 中途はついていけないため
結論から言うと、アクセンチュアがやばいと言われる理由はどれも正しくありません。真相について下記の記事で解説しているので詳しく知りたい方は是非ご覧ください。
アクセンチュア内定はすごい?必要な学歴・採用大学は?
大学通信が発表しているデータによれば、アクセンチュアの採用大学及び就職者数は下記の通りとなっております。慶應義塾大学、早稲田大学、東京大学がトップ3と高学歴な学生が多い傾向にあります。
順位 | 大学 | 就職者数 |
---|---|---|
1 | 慶應義塾大学 | 88 |
2 | 早稲田大学 | 87 |
3 | 東京大学 | 53 |
4 | 大阪大学 | 28 |
5 | 東京理科大学 | 27 |
6 | 京都大学 | 26 |
7 | 立教大学 | 22 |
8 | 北海道大学 | 19 |
上智大学 | 19 | |
10 | 東京工業大学 | 18 |
11 | 同志社大学 | 16 |
12 | 国際基督教大学 | 15 |
明治大学 | 15 | |
14 | 横浜国立大学 | 14 |
神戸大学 | 14 | |
16 | 筑波大学 | 13 |
17 | 一橋大学 | 12 |
中央大学 | 12 | |
19 | 創価大学 | 11 |
関西学院大学 | 11 |
20位以下も含めて、リクナビに記載されているアクセンチュアの採用実績校は下記の通りとなっています。高学歴な大学が多い一方で採用人数が多いために幅広い大学からの採用実績もあり、実質的に必要な学歴のレベルはそれほど高くはないと言えるでしょう。
会津大学、青山学院大学大学院、大阪大学、大阪大学大学院、小樽商科大学、お茶の水女子大学、お茶の水女子大学大学院、関西大学、関西大学大学院、関西学院大学、関西学院大学大学院、学習院大学、学習院大学大学院、九州大学、九州大学大学院、京都大学、京都大学大学院、慶應義塾大学、慶應義塾大学大学院、神戸大学、神戸大学大学院、公立はこだて未来大学、国際基督教大学、国際基督教大学大学院、上智大学、上智大学大学院、創価大学、創価大学大学院、中央大学、中央大学大学院、筑波大学、東京外国語大学、東京外国語大学大学院、東京工業大学、東京工業大学大学院、東京女子大学、東京大学、東京大学大学院、東京理科大学、東京理科大学大学院、東北大学、東北大学大学院、同志社大学、同志社大学大学院、名古屋大学、名古屋大学大学院、一橋大学、一橋大学大学院、広島大学、広島大学大学院、法政大学、法政大学大学院、北海学園大学、北海道情報大学、北海道大学、北海道大学大学院、室蘭工業大学、明治大学、明治大学大学院、横浜国立大学、横浜国立大学大学院、立教大学、立教大学大学院、立命館アジア太平洋大学、立命館アジア太平洋大学大学院、立命館大学、立命館大学大学院、早稲田大学、早稲田大学大学院
Cornell University、Lakeland College、Paul Smith’s College 、Saint Johns University、Stanford University、UC Berkeley、University of California, Los Angeles、Yonsei University 他
出所: リクナビ
アクセンチュアに転職するには?面接回数は何回?選考フローを徹底解説
アクセンチュアの中途選考におけるフローは基本的に下記の通りとなっています。
書類選考を経て、複数回面接を行い最終的に内定に至るというフローが基本です。人事担当者以外にも現役のコンサルタントが面接官となることがよくあります。
- 書類選考
- 一次面接
- 二次面接
- (場合によっては3次面接も)
- オファー面談(内定)
中途選考のフローとしては全部で1か月程度かかることが一般的となっています。
なお、選考プロセスやその対策については下記の記事で詳しく解説しているので、知りたい方は是非ご覧ください。
自分がアクセンチュアで通用するかを知るためにやるべきこと
中途でアクセンチュアに転職したいと思っても、「果たして自分が通用するのか」「激務で体調を壊すのではないか」と悩んでしまう方もたくさんいらっしゃると思います。
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アクセンチュアへの転職に興味がある方のために、おすすめの転職エージェントを厳選して紹介します。
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