高年収・エリートで知られるゴールドマン・サックス証券の採用大学・学歴などについて、実際のゴールドマンサックスの社員の口コミをもとに解説しています。
なお、ゴールドマン・サックス証券への転職方法に関しては下記の記事で解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

ゴールドマン・サックス証券の採用大学・学歴
ゴールドマン・サックスにおける主な採用大学は以下の通りです。部門による大きな違いは見られず、全体的に非常に学歴水準が高い傾向にあります。
- 東京大学
- 京都大学
- 一橋大学
- 慶應大学
- 早稲田大学
- 上智大学
- 海外大学
- 旧帝大 など
特にフロントオフィスでは、上記のような難関大学出身者が大半を占めており、MARCHや関関同立出身者は極めて少数です。旧帝大であっても、東京大学・京都大学以外は限られた人数にとどまります。
この傾向は新卒に限らず中途採用においても同様で、いずれの経路であっても、採用される人材の多くは高学歴層で占められています。
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ゴールドマン・サックス証券の採用大学・学歴が高い理由
ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴レベルが高い主な理由は下記の通りです。
- 求められる業務のレベルが高く、必要知識量も多いため
- 英語が必要なため
- 採用人数が少ない一方で就職人気が高いため
ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴が高い主な理由#1:
求められる業務のレベルが高く必要知識量も多いため
ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴が高い主な理由として、求められる業務のレベルが高く必要知識量も多いという理由が挙げられます。
投資銀行は、顧客から高額な手数料を受け取る立場であり、常に高い質のサービスを求められます。案件の執行にあたっては、財務にとどまらず、法務・税務など多岐にわたる分野の知識が求められます。
実際には、高学歴であっても業務についていけないケースが出るほどで、継続的な学習と知識のアップデートが不可欠です。そのため、採用においては自然と学力の高い人材が選ばれる傾向があります。
以下に、ゴールドマン・サックス証券の投資銀行部門で求められる知識の一例を示します。あくまで一部ではありますが、これらを高水準で理解・活用できることが求められるため、高学歴でなければ対応が難しいというのが実情です。
項目 | 必要知識 |
---|---|
財務・会計 | ■ 企業価値評価(DCF法、マルチプル法など) ■ 財務諸表の分析(BS・PL・CFの読み解きと相互関係の理解) ■ 会計基準の理解(日本基準、IFRS、US-GAAP など) |
金融商品・資本市場 | ■ 株式・債券などの発行スキームと市場動向 ■ M&Aにおける資金調達手法(LBO、TOBなど) ■ デリバティブ商品やリスクヘッジ手法 |
法務・コンプライアンス | ■ 会社法、金融商品取引法、独占禁止法等の関連法規 ■ M&Aにおける各種契約(株式譲渡契約、合併契約 等) ■ 情報開示・インサイダー取引規制への対応 |
業界・企業分析 | ■ 対象企業の属する業界構造や市場トレンドの把握 ■ 競合企業との比較・差別化要因の分析 ■ 経営戦略・ビジネスモデルへの理解 |
ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴が高い主な理由#2:
英語が必要なため
ゴールドマン・サックス証券では、海外とのやり取りが多く英語を使う機会が多数あります。
そのため、英語力に長けた高学歴人材や海外大学出身者が求められる傾向があります。実際に、同社では以下のような場面で英語を活用する機会が豊富にあります。
- 海外のゴールドマン・サックス証券社員とのコミュニケーション
- M&Aにおける海外の買収候補/売却先候補等とのコミュニケーション
- 国内外の機関投資家(外国人が多い)とのコミュニケーション
このような環境においては、英語での高度なビジネスコミュニケーション能力が不可欠であり、その背景として高い語学力を備えた人材が重視されています。
ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴が高い主な理由#3:
採用人数が少ない一方で就職人気が高いため
ゴールドマン・サックス証券社員の採用大学・学歴が高い主な理由として、採用人数が少ない一方で就職人気が高いという理由が挙げられます。
ゴールドマン・サックス証券では、高年収・グローバルなブランド力・華やかなキャリアパスといった魅力から、就職先として極めて高い人気を誇ります。
その一方で、新卒採用においては各部門の採用枠が非常に限られており、競争倍率は必然的に非常に高くなります。
部門 | 採用人数 |
---|---|
投資銀行部門 | 10人弱 |
証券部門(マーケット) | 10人弱 |
投資調査部門(リサーチ) | 1-2人程度 |
アセット・マネジメント部門 | 5人程度 |
オペレーションズ | 5人程度 |
1学年あたりの採用人数は合計しても約30名程度にとどまり、多数の応募者の中から選抜される構造上、採用される人材は自然と高学歴層に集中する傾向があります。
ゴールドマン・サックス証券出身者の学歴
ゴールドマン・サックス証券は公式に採用大学を発表しているわけではありませんが、ゴールドマン・サックス証券出身者の出身大学・学歴を見れば高学歴な方が多いことが分かります。
以下に挙げるゴールドマン・サックス証券(GS)出身者はあくまで一例であり全員ではありませんが、出身大学・学歴の参考にしてください。
GS出身者 | 現職 | 出身大学 |
---|---|---|
松本 大 | マネックスグループ 代表取締役CEO | 東京大学 |
仲 暁子 | ウォンテッドリー 代表取締役CEO | 京都大学 |
端羽 英子 | ビザスク 代表取締役CEO | 東京大学 |
甲斐 真一郎 | FOLIO 代表取締役CEO | 京都大学 |
徳山 明成 | クリアル 創業者兼会長 | 慶應義塾大学 |
櫻本 真理 | cotree 代表取締役 | 京都大学 |
木村 正明 | Jリーグファジアーノ岡山 創業者 | 東京大学 |
江原 伸好 | ユニゾン・キャピタル 創業者 | マサチューセッツ工科大学 |
水永 政志 | スター・マイカ 代表取締役社長 | 東京大学 |
小川浩平 | 大黒屋 代表取締役社長 | 慶應義塾大学 |
松本 勝 | VISITS Technologies 代表取締役CEO | 東京大学 |
白土 悠平 | リバースネット 代表取締役社長 | 京都大学 |
高坂 卓志 | エフィッシモ 取締役 | カリフォルニア州立大学 |
和田 由紀 | Mellia 代表取締役 | 慶應義塾大学 |
申 真衣 | GENDA 代表取締役 | 東京大学 |
中途でゴールドマン・サックスに転職する場合のバックグラウンド
中途社員のバックグラウンドは、部門によって大きく異なってきます。中途が一番多いのは投資銀行部門で次はマーケット部門とリサーチ部門です。
部門 | 中途社員のバックグラウンド |
---|---|
投資銀行部門 | 同業の証券会社が多い 事業会社の財務等も少数 |
証券部門(マーケット) | 同業の証券会社が多い |
投資調査部門(リサーチ) | 外資系・日系金融の同業他社の他 事業会社の調査系出身者も |
ゴールドマン・サックス証券の投資銀行部門における中途採用では、日系証券会社の投資銀行部門出身者など、近い業務領域での実務経験を持つ人材が優遇される傾向にあります。
投資銀行業務は高度な専門性を求められるため、知識や経験の有無が業務の質に直結します。たとえ地頭が良く、学習能力が高い人であっても、未経験の状態では即戦力として活躍することは困難です。
加えて、ゴールドマンの投資銀行部門では常に人手不足の状況にあり、未経験者を育成するための社内リソースが限られています。そのため、即戦力となる経験者の採用が優先されやすいのが実情です。

一方で、一定数は事業会社の財務出身やMBA出身の方もいます。事業会社等の出身であれば第二新卒のような形でディスカウントを受けて入社することが多い傾向です。
ゴールドマン・サックス証券に転職した場合、特に未経験の場合は、実際の年齢より若い年次で入社することがある。
具体的に言えば、商社の5年目でゴールドマン・サックス証券に中途で入社した場合、28歳程度であっても新卒1年目として扱われる場合がある。
マーケット部門は、業種が特殊なことも相まって外資系・日系金融の同業他社からの転職者が多い傾向にあります。事業会社等他の業界からの転職者は少ない傾向にあります。
リサーチ部門の中途出身者は様々な経歴の方が多く、外資系・日系金融の同業他社の他、事業会社や官庁等でリサーチ業務を行っていた方が多い傾向です。

ゴールドマン・サックス証券の年収
ゴールドマン・サックス証券の年収は、新卒で1,000万円に近い水準で、20代後半で3,000万円が見えてくるような非常に高い年収水準となっています。
ゴールドマン・サックス証券の年収については下記でまとめているので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

中途でゴールドマン・サックス証券に転職した場合の年収は?
中途でゴールドマン・サックス証券に転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。
実は新卒で入社したときの年収と中途で転職した場合の年収は大きく異なるケースが少なくありません。
中途で入社した場合の具体的な年収を知るためには、転職サイトに掲載されている実際の求人を見ることが最も確実です。口コミサイトやSNSよりも最新かつ正確な情報を知ることができます。
特に人気なのはCMでも有名な転職サイト『ビズリーチ』です。一般的な転職サイトではめったに見つからないような人気企業の高年収求人や好条件の非公開求人が多数掲載されています。
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転職活動を始める前から無料アカウントを作成して年に数回ログインしておくだけで、将来転職する際に情報が集まりやすく非常に有利になるのでおすすめです。
【参考】ビズリーチの評判・口コミ

ゴールドマン・サックス証券の激務度合い
ゴールドマン・サックス証券は、採用大学・学歴が高い従業員であっても深夜労働・徹夜もあり得る激務な会社です。
ゴールドマン・サックス証券の激務度合いについては下記でまとめているので、詳しく知りたい方は是非ご覧ください。

ゴールドマン・サックス証券における主な部門の仕事内容
激務度合いや採用についてご説明する前に、各部門とその仕事内容についてご説明します。
投資銀行部門(IBD)の仕事内容
投資銀行部門の仕事内容は、株式や社債を発行する企業(=発行体)と資本市場の両方と接点を持ち、企業の資金調達やM&Aを支援するとともに、資本市場の投資家に優れた投資機会を提供することです。
中でも、ゴールドマン・サックスが得意としているのは、日系大手企業による大型のM&Aや海外のM&Aの執行と、それに伴う大型の資金調達の支援です。具体例として、近年ゴールドマンが携わった実際の案件をいくつかご紹介します。
投資銀行部門は、提案内容や案件執行能力において他社と差がつきやすい業務なので、社員は日々他社との差別化を図るために尽力しています。
- 日立製作所によるベインキャピタルへの日立金属の売却(日立製作所へのアドバイザー)
- 日立製作所による昭和電工への日立化成の売却(日立化成へのアドバイザー)
- 大株主によるリクルートHD株式の売出し
- ANAの公募増資による資金調達
証券部門(マーケット)の仕事内容
証券部門では、株式・債券・為替・コモディティ・デリバティブといった金融商品の取引を提供しています。
ゴールドマン・サックス証券の証券部門は、エクイティ・グループおよび債券為替コモディティ・グループから成り立っています。
提案内容や案件執行能力で差がつきやすい投資銀行部門とは異なり、プロダクト間で他社と差別化が難しいところでもあるので、営業活動が非常に重要です。そのため、営業部門は接待等が非常に多くなる傾向にあります。
一方で、株式や債券のトレーディング業務を行う場合は、営業を経由して受けた注文を正確に執行することが求められており、同じ証券部門とはいえ業務内容は大きく異なってきます。
- エクイティ・グループ: 国内外の機関投資家を対象に国内株式、海外株式、デリバティブなど様々な投資サービスを提供
- 債券為替コモディティ・グループ: 債券・為替商品のセールス、トレーディング、コモディティ関連投資商品の販売・提案、市場分析に関わる業務を提供する。他にも、デリバティブ(金融派生商品)や企業の信用力(クレジット)等も扱う
投資調査部門(リサーチ)の仕事内容
投資調査部門では、世界の主要な国々のマクロ経済であったり、日系企業の調査を行い、リサーチレポートを発刊しています。
日系企業の担当者はリサーチレポートを読んで、「企業のどのような点が株価に反映されているか」だったり、「会社の業績予想」等に関する情報を得ることができます。
投資調査部門は学者肌の方が多く、常に担当企業の決算動向やマクロ情勢を注視し、時には担当企業にインタビューしながらレポートを書くことが主な仕事です。
アセット・マネジメント部門の仕事内容
アセット・マネジメント部門では、顧客(主に保険会社や事業会社)の資産を運用するのが仕事です。ゴールドマン・サックスのアセットマネジメント部門は別会社に分かれており、GSAMという通称で知られます。
業務内容は投資信託業務と投資顧問業務の2つです。そもそもの契約を取るための営業活動や、実際の業務を通じて顧客の資産を増やすことがアセット・マネジメント部門の仕事内容です。
- 投資信託業務: 個人投資家に対して、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの商品(投資信託)を提供
- 投資顧問業務: 年金基金や金融機関などの機関投資家に対して、「投資一任サービス」と「投資助言サービス」を提供
- 投資一任サービス: 投資家から投資判断や投資に必要な権限を委任され、実際に投資を行うサービス
- 投資助言サービス: 投資に関する助言のみを行う
ミドル(バック)オフィスの仕事内容
オペレーションズ部門や人事部門、コンプライアンス部門といった部門はミドル(バック)オフィスと呼ばれることが多く、会社の業績をあげるフロントオフィス部門とは異なり、フロントオフィスのサポートを行うのが主な仕事です。
ミドル(バック)オフィスの仕事内容は多岐にわたるので、下記に一例を記載します。
- オペレーションズ: 金融商品取引の実行をサポート
- 人事: ゴールドマン・サックスの採用活動や社内人事をサポート
- コンプライアンス部門: 企業取引をコンプライアンスの観点から審査