アクセンチュアは就活生や転職者から人気の外資系コンサルティング会社ですが、離職率が高く、社内には追い出し部屋があるという評判も聞きます。
「アクセンチュアがの離職率が高い」という噂の真相について、実際のアクセンチュアの社員の口コミをもとに徹底解説しています。
アクセンチュアへの転職方法・転職難易度に関しては下記の記事でまとめているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

アクセンチュアは離職率が高い?大量離職している?
転職市場において高い人気を誇るアクセンチュアは「離職率が高い」との声も少なくありません。しかしながら、2021年7月の記事によると、働き方改革の取り組み開始前は二桁台だった退職率が半減して一桁になったようです。
コンサル業界の平均離職率が15~20%だと言われている中で、アクセンチュアの離職率はむしろ低い方だと言えます。
とはいえ、実際にアクセンチュアを離職する人が一定数いるのも事実です。ただし、こうした転職の多くはネガティブな理由によるものではなく、キャリアアップを目的とした前向きな選択といえます。
実際の転職先としては、同業他社のコンサルティングファームに加え、PEファンド、事業会社、総合商社、スタートアップ、さらには起業など、選択肢は多岐にわたります。
- アクセンチュアにおける離職率はコンサル企業の中でむしろ低い水準にある
- アクセンチュアからの離職はネガティブなものではなく、ポジティブなことが多い
アクセンチュアの転職難易度は?
結論から言うと、アクセンチュアは転職市場で人気が高く、転職難易度は高いです。一方で、中途採用に積極的であることから、転職できる可能性は十分にあると言えます。
2025年5月最新版
コンサル業界の転職難易度ランキング
転職難易度 S
マッキンゼー、BCG、ベイン・アンド・カンパニー、A.T.カーニー、ローランド・ベルガー、アーサー・ディ・リトル
マッキンゼー・アンド・カンパニー | 戦略コンサルの世界的リーダー。ブランドと知名度が高い |
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BCG | 戦略コンサルの世界的トップファーム。日本を重視 |
ベイン・アンド・カンパニー | 戦略コンサルの世界的トップファーム。少数精鋭が特徴 |
A.T.カーニー | アメリカ発の戦略コンサル。消費財領域に強み |
ローランド・ベルガー | ドイツ発の戦略コンサル。製造業に強み |
アーサー・ディ・リトル | ヘルスケアや製造業に強みがある戦略コンサルファーム |
転職難易度 A
ドリームインキュベータ、YCP Solidiance、アクセンチュア、デロイトトーマツ、EY、PwC、KPMG、キャップジェミニ
ドリームインキュベータ(DI) | 新規事業開発や成長戦略の立案に特化した日系戦略コンサル |
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YCP Solidiance | ゴールドマン出身者によって創設された日系コンサル |
アクセンチュア | 世界最大級の総合コンサル。戦略からデジタル、テクノロジーまで支援 |
デロイトトーマツ | コンサルBIG4の一角。戦略からIT導入まで多岐にわたるサービスを提供 |
EYストラテジー&コンサルティング | コンサルBIG4の一角。財務、リスク管理などでサービスを提供 |
PwCコンサルティング | コンサルBIG4の一角。幅広い領域でコンサル業務を提供 |
KPMGコンサルティング | コンサルBIG4の一角。デジタル化、財務、リスク管理に強みを持つ |
キャップジェミニ | ITコンサルとシステム統合に強みを持つフランス発のコンサル |
転職難易度 B
野村総合研究所、アビーム、ベイカレント、クニエ、経営共創基盤
野村総合研究所(NRI) | シンクタンク系の老舗総合コンサル。ITプロジェクトが中心 |
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アビームコンサルティング | 日本発の総合コンサル。ERP導入や業務改革支援が中心 |
ベイカレント・コンサルティング | 急成長中のコンサルファーム。IT導入やデジタル化支援に強み |
クニエ | NTTデータグループの一員。ERP導入などに特化したサービスを提供 |
経営共創基盤(IGPI) | ハンズオンで企業再生や事業構造改革を支援する日系コンサル |
転職難易度 C
フューチャー・アーキテクト、日立コンサルティング、リンクアンドモチベーション、シグマクシス、シンプレクス、NTTデータ経営研究所
フューチャー・アーキテクト | ITとビジネスの融合を支援する国内コンサル。システム構築や業務改革に強み |
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日立コンサルティング | 日立グループの一員。製造業や社会インフラに特化したコンサルサービスを提供 |
リンクアンドモチベーション | 組織変革やモチベーションマネジメントに特化 |
シグマクシス | IT導入や業務変革を中心に支援する国内コンサルティング企業 |
シンプレクス | 金融分野に強み。ITソリューションを活用した業務改革を支援 |
NTTデータ経営研究所 | NTTデータグループの一員。ITを基盤に業務改革などを提供 |
※ 上記のランキングは転職市場で人気のある有名企業・大手企業のみを抽出しています。「転職難易度C」の企業であっても、転職市場全体では難易度が非常に高い部類に入る点にご注意ください。
【参考】転職難易度の計算方法
上記の転職難易度は、以下のデータをもとに計算されています。
企業公式ページおよび実名SNS上で公開されている社員の学歴・職歴データ
ハイクラス転職サイト『タレントスクエア』に掲載されている実際の求人の応募条件(必須条件/歓迎条件)
なお、上記のランキングは企業単位での選考通過確率を相対的に示すものであり、実際の転職活動の成否・難易度は応募職種や選考時期によって異なります。
dodaが発表している「転職人気企業ランキング2024」において、アクセンチュアはTOP300にランクインしていることから、転職市場におけるアクセンチュアの人気は非常に高いと言えます。
一方で、アクセンチュアが公開しているデータによれば、2024年度のアクセンチュアにおける中途採用比率は約72%となっており、アクセンチュアは中途採用に積極的であることが分かります。
年度 | 中途採用比率 |
---|---|
2022年度 | 76% |
2023年度 | 78% |
2024年度 | 72% |
このように、アクセンチュアは転職市場における人気は高いながら中途採用にも積極的です。募集職種も多岐に渡っているため、職種によっては十分に転職できる可能性があると言えます。
実際に選考を受ける前に自分の転職可能性を知りたい方は、『転職可能性診断』という無料のツールをチェックしてみてください。
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アクセンチュアは追い出し部屋があってクビになる?退職勧告がある?
アクセンチュアは評価が悪いと退職勧告を受けたり、自分から辞めることを半ば強制するような「追い出し部屋」があるという噂があります。
実際には退職勧告や追い出し部屋はありません。外資系ということもあり、ドライですぐにクビになるという印象を持たれがちですが、実態としてはアクセンチュアで社員がクビになるケースは非常に限定的です。
ただし、アクセンチュアが実力主義の会社であることは事実で、同年代や同期入社の社員の間でも評価によって昇進速度やボーナスに大きな差がつくことがあります。
評価が多少低くてもクビになる心配はあまりありませんが、周りよりも明らかに昇進が遅くなったり、ボーナスの額が少なかったりすると、自分から退職する人は一定数います。
また、アクセンチュアでは、仕事上のパフォーマンスのみで突然解雇されることは極めて稀です。むしろ、同社が特に厳しく対処しているのは、セクハラやパワハラといったコンプライアンス違反です。
実際に、アクセンチュアで解雇となるケースの多くは、これらのコンプライアンスに関わる重大な違反が原因であり、評価の低さだけで職を失うということはほとんどありません。


アクセンチュアの社員は使い捨て?
アクセンチュアでは大量採用した社員を使い捨てにしているという点も噂されています。
アクセンチュアは業績拡大に伴い、新卒・中途ともに採用数を増やしており、一部では「大量採用で誰でも入れる」「人材の質が低下している」という声もあります。
実態として、アクセンチュアでは社員を使い捨てにするような方針は取られていません。社員数の増加を目的に積極的な採用を進めている一方で、採用しても離職率が高ければ意味がないため、離職率を低く抑える工夫がなされています。
具体的には、労働時間の短縮やフレキシブルワークの導入、メンタリング制度の整備などが挙げられます。このように、社員が継続的に働ける環境づくりが進められています。
アクセンチュアでは「大量採用だからすぐにクビになる」「使い捨てにされる」といった懸念は、実態とは異なると言えるでしょう。

なお、現在転職活動中の方や1年以内に転職を考えている方は、以下の転職エージェント診断をチェックしてみてください。
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アクセンチュアは誰でも受かる?
アクセンチュアへの中途入社は難易度が高く厳しいという評判ですが、それとは裏腹にアクセンチュアが大量採用戦略を展開する中で、ネット上では「アクセンチュアは誰でも受かる」という書き込みが目立つようになりました。
Googleで「アクセンチュア 評判」と検索すると、関連キーワードの一番上には「アクセンチュア 誰でも入れる」という文字が表示されます。

アクセンチュアが「誰でも入れる」というのは明らかな嘘です。おそらく、アクセンチュアが大量採用していることを揶揄した誇張表現だと思われます。
実際、アクセンチュアは新卒・中途ともに採用数を増やしていますが、アクセンチュアへの応募数も同じように増加しているため、選考倍率が下がっているとは言えません。
「コンサルブーム」と言われる通り、これまで大手の日系事業会社の金融機関に流れていた優秀層がこぞってコンサル業界を志望しており、中途でアクセンチュアに応募される方の数も年々増加傾向にあります。
とはいえ、アクセンチュアに中途で入るのが厳しいというわけではありません。未経験者であっても積極的に採用を拡大しているので、アクセンチュアに入社したい人は採用人数を拡大している今が絶好の機会となっています。

アクセンチュアの採用大学・学歴フィルター
新卒採用におけるアクセンチュアの採用大学は、慶應・早稲田をボリュームゾーンとして、東大・京大・一橋などの国立大学からMARCH・関関同立・その他私立大学まで幅広い層の大学が含まれています。
順位 | 採用大学 | 就職者数 |
---|---|---|
1位 | 慶應義塾大学・早稲田大学 | 100人 |
3位 | 東京大学 | 66人 |
4位 | 京都大学・明治大学 | 36人 |
6位 | 大阪大学 | 33人 |
7位 | 上智大学 | 31人 |
8位 | 同志社大学 | 26人 |
9位 | 筑波大学・東京工業大学 | 24人 |
11位 | 青山学院大学 | 23人 |
12位 | 神戸大学・立教大学 | 21人 |
14位 | 北海道大学 | 18人 |
15位 | 中央大学 | 17人 |
16位 | 一橋大学・国際基督教大学・東京理科大学 | 15人 |
19位 | 東北大学 | 14人 |
20位 | 横浜国立大学・九州大学・立命館大学 | 13人 |


アクセンチュアが「やばい」「やめとけ」と言われる理由・背景
アクセンチュアは就活生や転職者から人気の外資系コンサルティング会社ですが、Google検索で「アクセンチュア」と調べると「アクセンチュア やめとけ」「アクセンチュア やばい」などネガティブなワードが目立ちます。

- 労働時間が長く激務だと言われているため
- 離職率が高いと言われているため
- 追い出し部屋がありクビになることがあると噂されているため
- 誰でも入れる・転職難易度は低いと言われるため
- 社員は使い捨てだと言われているため
- 年収が高すぎると言われているため
- フル出社が求められるようになったため
- 中途はついていけないと言われているため
- 本国(アメリカ)でレイオフがあったため
アクセンチュアが「やばい」「やめとけ」と言われる理由と評判は以下のページで解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

アクセンチュアに転職すると後悔する可能性がある?
新卒就活や転職において高い人気を集めるアクセンチュアですが、中にはアクセンチュアに転職して後悔・失敗したという声もあります。例えば、以下のような点が後悔のポイントです。
- プロジェクトが大規模すぎて手触り感がない
- 入社後の社内異動は簡単ではない
- プロジェクト次第では長時間労働が避けられない
- 常駐先によって仕事内容や勤務地が大きく変わる
- 中途で転職すると厳しい・ついていけない
- 年収を下げたくない場合、転職先は意外と限られる
職種が多いアクセンチュアでは、自分が希望しないポジションや職種で入社してしまうとやり直しがきかず後悔に繋がるパターンが多いです。
しかしながら、アクセンチュアはミスマッチさえ起きなければとても働きやすい上に年収も高い会社です。ブランドネームも高く、アクセンチュアに入社した後は更なるキャリアアップも見込めます。
コンサル未経験者も多く在籍しており、転職先としておすすめなできるコンサルなだけに、転職しても後悔しないように対策をすることが非常に重要です。

アクセンチュアの中途は厳しいと言われる理由
アクセンチュアはコンサル未経験者を積極的に中途採用しています。コンサルやITの経験がない方でも20代・30代のうちであればアクセンチュアに入社して経営コンサルタントとして転職することができます。
一方で、「アクセンチュアは中途が厳しい」と言われることもあります。「中途は厳しい」は抽象的ですが、具体的に言うと以下の異なった2つの観点から、「中途は厳しい」と言われているようです。
という評判の真相
- 選考に受からないという観点で、アクセンチュアに中途入社するのは厳しい?
- 中途でアクセンチュアに入社してもついていけないから厳しい?
アクセンチュアの中途は厳しいと言われる理由は以下のページで解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。
