【社員が解説】マッキンゼーは激務？どんな会社？

マッキンゼー・アンド・カンパニーの仕事内容や激務度合いについて、実際のマッキンゼーの社員の口コミをもとに解説しています。

なお、中途でマッキンゼーに転職する方法・転職難易度に関しては下記の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

本記事のポイント

マッキンゼーは激務というイメージを持たれていますが、現在は働き方改革の影響もあり、労働時間は大幅に減少傾向にあります。以下は本記事の要約です。詳しく知りたい方は是非最後までご覧ください。

マッキンゼーは激務？

マッキンゼーの労働時間は、その時々にアサインされているプロジェクトや一緒に働くメンバーなどによって大きく異なります。平均的には平日は夜11時くらいまで働き、土日は合わせて数時間は仕事するようなイメージです。

プロジェクト期間中は忙しいことも多いですが、プロジェクトが終わってから次のプロジェクトにアサインされるまでの間は2週間くらい休みをとって海外旅行に行けたり、プロジェクト期間中も一時的に仕事が少ない時には夕方5時くらいに帰ることもあります。

マッキンゼーがプロジェクト期間中に激務になる理由

• クライアントの期待値が高く、通常の勤務時間では終わらない量を求められる
• プロジェクトが途中で炎上し、当初予定していた以上の仕事量が必要になる
• 海外のチームと協働する際に時差の問題で夜が遅くなる

自分がマッキンゼーで通用するかを知るためにやるべきこと

中途でマッキンゼーに転職したいと思っても、「果たして自分が通用するのか」「激務で体調を壊すのではないか」と悩んでしまう方もたくさんいらっしゃると思います。

自分自身がマッキンゼーで通用するかを知るためには、コンサル業界をよく知るプロフェッショナルに聞くのがベストです。

コンサル業界の転職者を何人もサポートしてきた転職エージェントは、「どのような人が通用するのか、活躍できるのか」ということに関するナレッジを豊富に保有しており、現職の状況やご自身の性格をベースに業界・企業への適性を診断してくれます。

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マッキンゼーはどんな会社？

マッキンゼー・アンド・カンパニー（McKinsey ＆ Company）は、1926年にシカゴ大学経営学部教授のジェームズ・O・マッキンゼー氏によって設立されたコンサルティング会社です。

米州・欧州・アジア・アフリカなど世界中にオフィスを構え、各国を代表する大企業や政府系機関に対して経営コンサルティングサービスを提供しています。

1971年にアジア初の拠点として東京オフィスを開設し、2018年には国内第2の拠点として大阪に関西オフィスを開設しています。

マッキンゼーの転職難易度は？

マッキンゼーは年収の高さや成長機会の豊富さ、その後のキャリアパスの広がりなどから転職市場で非常に高い人気があります。

一方で、近年では中途採用を積極的に行っており、20代や第二新卒での転職実績も出ているため、正しい選考対策を行うことで十分転職可能だと言えます。

マッキンゼーの選考フロー

マッキンゼーの選考フローは、下記のようなフローとなっています。なお、詳しくは、マッキンゼーへの転職方法のページをご覧ください。

マッキンゼーは自分で応募するのではなく、転職エージェント経由で選考を受けることもできます。

特に、コンサル企業への転職成功確率を高めるためには、書類添削やコンサル特有の面接であるケース面接などの選考対策を提供してくれる転職エージェントを活用して選考を受けることをおすすめします。

マッキンゼーが扱うプロジェクト

マッキンゼーでは、大企業のCEOやCFOといったトップマネジメントをクライアントとし、クライアント企業の全体に大きな影響を与えるような大規模プロジェクトや重要な意思決定に関わるプロジェクトを任されることが多いです。

マッキンゼーという世界的なブランドと優秀な人材を抱えていることで、名だたる大企業から非常に重要な経営アジェンダに関わる仕事を依頼され、全社単位で本当にインパクトの出るような仕事をすることができます。

具体的には以下のようなプロジェクトがあります。クライアント名は非公開ですが、マッキンゼーのクライアント企業はTVCＭでよく見るような有名企業や各業界のリーダー的ポジションにある大企業ばかりです。

近年はこうした戦略系のプロジェクトに加えて、実行支援系のプロジェクトも増加しています。

マッキンゼーにおけるポジションも多岐にわたっており、コンサルタントに加えて実行支援を担うアクセラレートであったり、DX系プロジェクトを担うマッキンゼー・デジタルといったチームが存在しています。

マッキンゼーの役職と仕事内容

マッキンゼーの仕事は、クライアント企業の経営にインパクトを与える提案やその実行支援をお手伝いすることですが、各コンサルタントの日々の仕事内容は役職によって大きく異なります。

マッキンゼーの社内には「ビジネス・アナリスト」「アソシエイト」「エンゲージメント・マネージャー」「アソシエイト・パートナー」「パートナー」「シニアパートナー」という6つの役職が存在します。

それぞれの役職別の仕事内容は以下の通りです。

マッキンゼーは激務？業務時間はどれくらい？

マッキンゼーの労働時間は、その時々にアサインされているプロジェクトや一緒に働くメンバーなどによって大きく異なります。

平均的には平日は夜11時くらいまで働き、土日は合わせて数時間は仕事するようなイメージです。

プロジェクト期間中は忙しいことも多いですが、プロジェクトが終わってから次のプロジェクトにアサインされるまでの間は2週間くらい休みをとって海外旅行に行けたり、プロジェクト期間中も一時的に仕事が少ない時には夕方5時くらいに帰ることもあります。

また、マッキンゼーには「Take Time（テイクタイム）」という社内制度があり、年収を8割にすることで労働時間を8割に制限することができます。小さなお子さんがいる方や、ワークライフバランス重視でゆっくり働きたい方はこの制度を使って激務をうまく回避しています。

マッキンゼーが激務になる理由

マッキンゼーが激務になってしまう理由としてはプロジェクトごとにさまざまな個別要因がありますが、代表的には以下の3つの理由が挙げれらます。

マッキンゼーがプロジェクト期間中に激務になる理由①:
クライアントの期待値が高く、通常の勤務時間では終わらない量を求められる

マッキンゼーが激務になる理由の1つ目は、マッキンゼーに対するクライアントの期待値が高く、通常の勤務時間内では終わらない量のアウトプットを求められるということです。

マッキンゼーでは、プロジェクトを受注する際に最終成果物のイメージをある程度握っており、その成果物を作るのに必要な工数から逆算してメンバーのアサインを行います。

しかし、クライアントの期待値が予想より高かった場合には、プロジェクト受注時に想定していたメンバーの工数では足りず、（追加でメンバーを投入できない場合は）各メンバーの労働時間が長くなります。

典型的には、製薬会社やPEファンドは普段からコンサルに仕事を発注する頻度が高く、アウトプットに対する期待値が高い傾向にあります。

他にも業界を問わず「コンサル使いの荒いお客さん」が一定数存在し、そのようなクライアントのプロジェクトは激務になりやすい傾向にあります。

マッキンゼーがプロジェクト期間中に激務になる理由②:
プロジェクトが途中で炎上し、当初予定していた以上の仕事量が必要になる

マッキンゼーが激務になる理由の2つ目は、プロジェクトが途中で炎上することによって仕事量が増えるということです。

炎上が起きるケースとしては、プロジェクト受注時にマッキンゼー側とクライアント側に理解のずれがあるケースや、プロジェクト期間中にクライアント企業の戦略や外部環境に大きな変化が起きるケースなど、さまざまなケースがあります。

炎上を事前に予想することは不可能であり、（残念ながら）一定確率で発生する事象なので、プロジェクトが炎上した際の激務は仕方ないものとして受け入れるしかありません。

マッキンゼーがプロジェクト期間中に激務になる理由③:
海外のチームと協働する際に時差の問題で夜が遅くなる

マッキンゼーが激務になる理由の3つ目は、海外のチームと一緒に働く際のテレコン（電話会議）が時差の関係で日本時間の深夜になることがあるという点です。

マッキンゼーは世界中に拠点を構えるグローバル企業であり、特定の国におけるプロジェクトに関して、他の国のオフィスにいるエキスパートの知見を借りて進めることがよくあります。

海外チームとの電話会議では、時差の関係上どちらかのオフィスが深夜になってしまうことがあり、日本側が譲歩するケースも少なくありません。（欧米時間が優先されることの方が多いです）

自分がマッキンゼーで通用するかを知るためにやるべきこと

中途でマッキンゼーに転職したいと思っても、「果たして自分が通用するのか」「激務で体調を壊すのではないか」と悩んでしまう方もたくさんいらっしゃると思います。

自分自身がマッキンゼーで通用するかを知るためには、コンサル業界をよく知るプロフェッショナルに聞くのがベストです。

コンサル業界への転職者を何人もサポートしてきた転職エージェントは、「どのような人が通用するのか、活躍できるのか」ということに関するナレッジを豊富に保有しており、現職の状況やご自身の性格をベースに業界・企業への適性を診断してくれます。

なお、マッキンゼーへの転職方法に関しては下記の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

マッキンゼーでは英語は必要？

マッキンゼーはグローバル企業なので社内のさまざまな場面で英語が必要になります。

また、BCGなど他の外資系コンサル会社と比べてもマッキンゼーはよりグローバルな働き方をする傾向にあり、求められる英語のレベルは高いです。

マッキンゼーで働くうえで英語が必要になるのは、以下の3つの場合があります。

英語が求められるケースの1つ目はクライアント企業の経営陣が日本語ネイティブではない場合です。製薬業界などで多いケースですが、プレゼンテーションを英語で作る必要があるため、英語力は必須です。

2つ目は海外戦略などでプロジェクトの対象が非日本語圏の場合です。コンサルタントはビザスクなどを使ってエキスパートインタビューを行うことが多く、現地のエキスパートと英語で電話会議をするときなどに英語ができないと苦労します。

3つ目はチーム内に日本語の話せない外国人メンバーがいる場合です。日本語の分からない人が1人でもいる場合のチーム内コミュニケーションはすべて英語になります。

日本人のクライアントで日本国内のプロジェクトだったとしても、海外のマッキンゼーオフィスのメンバーがマネージャーを務めていたり、海外の類似事例の知見を持つ外国人パートナーがチームにいることがあります。

マッキンゼーの年収水準

マッキンゼーの社内には「ビジネス・アナリスト」「アソシエイト」「エンゲージメント・マネージャー」「アソシエイト・パートナー」「パートナー」「シニアパートナー」という6つの役職が存在します。役職別の年収は下記の通りです。

役職	年収	年次
ビジネス・アナリスト	約600万円	1～3年目
アソシエイト	約1,200万円	3～5年目
エンゲージメント・マネージャー	約2,000万円	5～7年目
アソシエイト・パートナー	約3,000万円～	8～10年目
パートナー	約5,000万円～	10～20年目
シニアパートナー	数億円～	20年目～

22歳でマッキンゼーに新卒入社してその後も順調に昇進した場合の年齢別年収の推移をまとめています。昇進スピードは人それぞれですので、あくまで参考程度にご覧ください。

年齢	年収	役職
22歳	600万円	ビジネス・アナリスト
25歳	1,200万円	アソシエイト
30歳	3,000万円	アソシエイト・パートナー
35歳	7,000万円～	パートナー
40歳	1億円~	パートナー
45歳	3億円～	シニアパートナー

マッキンゼーの年収については、以下の記事で別途解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。

中途でマッキンゼーに転職した場合の年収は？

中途でマッキンゼーに転職したいと思っている場合、「自分の年収がどれくらいになるか」というのは誰しもが気になることだと思います。

なお、マッキンゼーへの転職方法に関しては下記の記事で詳しく解説しているので、あわせてご覧ください。

マッキンゼー社員の出身大学・学歴

マッキンゼーの社員は非常に高学歴です。国内大学の中では東京大学・京都大学・慶應義塾大学・早稲田大学などが大半を占め、海外大出身者も少なくありません。

また、中途入社組は海外のトップ校のMBAの卒業生が多い傾向にあります。マッキンゼーの採用大学やMBA事情については以下の記事をご参照ください。

マッキンゼーにおける実際の資料

マッキンゼーが作成した実際のパワーポイント資料について、一般公開されているものをいくつかご紹介します。仕事のイメージを掴むうえで参考にしてみてください。