リクルートエージェントの企業スカウトとは？書類通過率4倍は本当？

リクルートエージェントは、年間5万人以上の転職支援実績を誇る国内最大手の転職エージェントです。登録後には、採用企業から直接「企業スカウト」が届くこともあります。

本ページでは、リクルートエージェントで届く企業スカウトとは何か、企業スカウトにおける種類、企業スカウト経由の内定率、企業スカウトに関する評判・口コミついて解説しています。

リクルートエージェントの評判・口コミについては以下のページで解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

リクルートエージェントの企業スカウトとは？

リクルートエージェントでは、リクルートエージェントに登録したキャリアシート（履歴書・職務経歴書）を見て、興味を持った企業から求職者にメッセージ（スカウト）が届くことがあります。

スカウトサービスとは
あなたの匿名のキャリアシートを企業に公開し、「ぜひ応募してほしい」と感じた企業から、「書類通過可能性が約4倍高い」企業スカウトを受けることができるサービスです。

※志向性に合ったスカウトを多くお届けするため、ご応募されている業界・職種・年収帯などの属性情報も採用企業側へ公開されます。

リクルートエージェント 公式ページ

リクルートエージェントでスカウトを受け取った場合、その企業に興味があれば選考を受けることができます。

このスカウトメッセージは、企業の採用担当者が「応募してほしい」と感じた人に送付されるものです。スカウトメール経由で応募した場合、通常応募と比較して書類通過可能性が約4倍となります。

なお、スカウトを受け取るために応募している業界・職種・年収帯などの属性情報も採用企業側へ公開される点には注意が必要です。

企業スカウト機能を有効にした場合、登録したことは在籍企業にばれる？

結論から言うと、リクルートエージェントで企業スカウト機能を活用したとしても、在籍企業にばれる可能性はほとんどありません。

リクルートエージェントで企業スカウト機能を有効にすると、応募している業界や職種、年収帯などの属性情報が採用企業に公開されます。一方で、名前や住所などは引き続き非公開です。

また、特定の企業にキャリアシート情報を公開しない設定が可能です。これにより、在籍経験のある企業や取引先からのアクセスを防ぐことができます。在籍経験のある企業の名前を非公開にすることも可能です。

匿名のキャリアシート情報を公開したくない企業を設定してください。
特に、在籍経験のある企業やそのグループ企業、経験業務の中で関わった顧客先は、あなたが特定されてしまう可能性がありますので、忘れずに設定してください。

リクルートエージェント 公式ページ

これらをきちんと設定しておくことで、安心してリクルートエージェントを活用することができます。

リクルートエージェントにおけるキャリアシートとは？

リクルートエージェントにおけるキャリアシートとは、一般的に言う履歴書（職務経歴書）です。

リクルートエージェントに登録している採用企業は、求職者のキャリアシートを確認してスカウトを送ってきます。キャリアシートを充実させることで、採用企業から企業スカウトを受け取りやすくなります。

なお、スカウトを受け取りたくない場合は、キャリアシートを非公開にすることもできます。

企業ではなくリクルートエージェントの担当者からスカウトが届くことも

リクルートエージェントでスカウトを送付してくるのは、採用企業だけではありません。

リクルートエージェントの担当者からスカウトが届くことがあります。なお、採用企業からのスカウトではないため、「企業スカウト」という名称ではありません。

法人担当者からのスカウトは、スカウトというよりも「この企業の選考を受けてみませんか？」という提案です。したがって、面接が確約されていたり採用企業に優先されるというわけではありません。

その代わり、人材紹介のプロフェッショナルである法人担当者が履歴書を確認して提案していることから分かるように、求職者とマッチング度合いが高い求人であると言えます。

リクルートエージェントにおける企業スカウトの種類（応募歓迎・面接確約）

リクルートエージェントで送付される企業スカウトは応募歓迎スカウト・面接確約スカウトの2種類あります。

種類	詳細
面接確約の企業スカウト	書類選考が免除され、面接から受けることができる
応募歓迎の企業スカウト	書類選考を受ける必要はあるが、書類選考通過の可能性が高い（4倍）

面接確約の企業スカウトでは、書類選考が免除されて面接から選考を受けることができます。応募歓迎の企業スカウトでは、書類選考を受ける必要はあるものの、書類選考通過の可能性が高いという特徴があります。

リクルートエージェントの企業スカウト経由の内定率

リクルートエージェントによれば、企業スカウトは書類選考が不要であったり、書類選考の通過率が4倍程度と選考に受かりやすいとされています。実際、スカウト経由の内定率はどれくらいなのでしょうか。

リクルートエージェントにて企業スカウト経由で応募した場合の内定率は公開されていません。しかしながら、大手転職エージェントのデータから企業スカウトにおける内定率を概算することができます。

たとえば、面接確約型の企業スカウト経由で選考を受ける場合は、書類選考が免除され、初回から一次面接が行われるため、内定までの確率はおよそ15％と算出できます。

面接確約の企業スカウト経由で内定に至る確率: 30%×50% = 15%

また、「応募歓迎スカウト」の場合も、公式情報によれば書類選考通過率が通常の4倍（約100％）であることから、同様に内定率は15％前後と推定されます。

面接確約の企業スカウト経由で内定に至る確率: 100%×30%×50% = 15%

一方で、一般的な中途採用において応募から内定に至る確率は約4.5％とされており、スカウト経由の方が高い確率で内定に近づけることがわかります。

ただし、15％という数字はあくまで確率であり、残りの85％は内定に至らないケースである点には注意が必要です。スカウトを受けたからといって過信せず、しっかりと準備を整えて選考に臨むことが大切です。

種類	内定率
面接確約の企業スカウト	15%
応募歓迎の企業スカウト	15%
中途採用で応募から内定	4.5%

リクルートエージェントの企業スカウトに関する良い評判・口コミ

リクルートエージェントの企業スカウトに関する良い評判・口コミをまとめています。リクルートエージェントで企業スカウトを活用したい方は参考にしてください。

リクルートエージェントの企業スカウトに関する良い評判・口コミ#1:
自分の市場価値が分かる

リクルートエージェントの企業スカウトに関する良い評判・口コミとして、自分の市場価値が分かるというメリットがあります。

企業スカウトを通じて、どの業界や企業から関心を持たれているのか、自分に提示される想定年収やポジションの水準がどの程度かといった情報を把握することで、客観的に自身の市場価値を知ることができます。

特に転職を検討し始めたばかりの段階では、自分の強みや適性が分からないことも多いため、スカウト内容はキャリアの方向性を見極めることに役立ちます。

リクルートエージェントの企業スカウトに関する良い評判・口コミ#2:
思わぬ企業の求人に出会える

リクルートエージェントの企業スカウトに関する良い評判・口コミとして、思わぬ企業の求人に出会えるという点があります。

通常の転職サイトでは登録者自身が興味のある求人を自分から探すのに対し、リクルートエージェントでは経歴を登録してスカウトを待っているだけでスカウトを受け取ることができます。

そのため、自分がこれまで検討したこともなかった企業から好待遇のスカウトが届くことがあり、その偶然の出会いから自分の視野が広がったり、好条件の転職に繋がったという声が寄せられています。

リクルートエージェントの企業スカウトに関する良い評判・口コミ#3:
内定に至りやすい

内定に至りやすいというのも、リクルートエージェントの企業スカウトに関する良い評判・口コミの1つです。

リクルートエージェントにおける企業スカウトでは、採用担当者が求職者の情報を確認してマッチング度合いが高いと判断した場合に送られます。

したがって、企業とのマッチング度合いが高く内定に至りやすいと言われています。この企業スカウト経由で転職できる人が多いことから高く評価されています。

リクルートエージェントの企業スカウトに関する悪い評判・口コミ

続いて、リクルートエージェントの企業スカウトに関する悪い評判・口コミを紹介します。

リクルートエージェントの企業スカウトに関する悪い評判・口コミ#1:
必ずしも内定に至るわけではない

リクルートエージェントの企業スカウトに関する悪い評判・口コミとして、必ずしも内定に至るわけではないという点が挙げられます。

リクルートエージェントの企業スカウトはマッチング度合いが高い求職者に送られることや、書類選考などが免除されることがあるため、内定確率は高いと言われています。

しかしながら、必ずしも内定に至るわけではありません。面接などの選考を経て不採用になる可能性も十分にあるという点に注意が必要です。

リクルートエージェントの企業スカウトに関する悪い評判・口コミ#2:
適当なスカウトや自分に合わないスカウトもある

適当なスカウトや自分に合わないスカウトもあるというのも、リクルートエージェントの企業スカウトに関する悪い評判・口コミとして挙げられます。

リクルートエージェントでは、求職者の経歴やスキルをもとに企業からスカウトが送られる仕組みですが、すべてのスカウトが精度の高いものとは限りません。

中には、詳細なプロフィールを十分に確認せずに送られたと思われるスカウトや、複数の求職者に一斉送信されたようなスカウトも存在します。

こうしたスカウトを指してリクルートエージェントの企業スカウトが役に立たないと言われることがあります。

リクルートエージェントの企業スカウトに関する悪い評判・口コミ#3:
スカウトが多すぎると感じる

スカウトが多すぎると感じるというのも、リクルートエージェントの企業スカウトに関する悪い評判・口コミとして挙げられます。

リクルートエージェントでは、登録後に想像以上に多くの企業スカウトが届くことがあります。スカウトが多数届くこと自体は選択肢が広がるという点でメリットではありますが、すべてが希望に沿った内容とは限りません。

なかには自身の希望条件や志向と合わない求人、興味を持てない内容のスカウトも含まれていることがあり、「確認するのが手間に感じる」「本当に自分に合ったスカウトが埋もれてしまう」といった不満につながるケースもあります。

リクルートエージェントで企業スカウトを多く受け取る方法

リクルートエージェントにおける企業スカウトの概要や、企業スカウトに関する良い評判・悪い評判について解説してきました。次は、リクルートエージェントで企業スカウトを多く受け取る方法について解説します。

リクルートエージェントで企業スカウトを多く受け取る方法#1:
キャリアシートの情報を充実させる

リクルートエージェントで企業スカウトを多く受け取る方法の1つ目が、キャリアシートの情報を充実させることです。

リクルートエージェントのように企業からスカウトを受け取ることができる『ビズリーチ』によれば、職務履歴書を充実させればさせるほどプラチナスカウトの受信数は増加します。

文字数	プラチナスカウト受信数
100-199文字	1.5倍
200-399文字	2.1倍
400-599文字	2.7倍
600-799文字	3.1倍
800-999文字	3.3倍
1,000-1,499文字	3.7倍
1,500-1,999文字	3.9倍
2,000-3,999文字	4.3倍
4,000文字以上	5.0倍

上記の表は、職務履歴書の記載文字数が100文字未満だった場合との比較ですが、100文字以上記載すると1.5倍、200文字以上で2倍以上、600文字以上で3倍以上と大幅にスカウト受信数が増加することが分かっています。

リクルートエージェントも同様に、職務経歴書を充実させることで多くの企業スカウトを受け取ることができるようになります。

リクルートエージェントで企業スカウトを多く受け取る方法#2:
こまめにログインするようにする

リクルートエージェントで企業スカウトを多く受け取る方法の2つ目が、リクルートエージェントでこまめにログインするようにすることです。

こまめにログインすることで、ユーザー一覧において上位表示が見込まれ、企業スカウトが来る可能性が高くなります。

また、こまめにログインすることで転職意欲が高いとみなされ、企業やヘッドハンターからの注目度合が高くなることも見込まれます。

リクルートエージェントで企業スカウトを受け取った際の注意点

リクルートエージェントで企業スカウトを受け取った際の注意点としては下記のようなものが挙げられます。

リクルートエージェントで企業スカウトを受け取った際の注意点#1:
企業のリサーチを行う

リクルートエージェントで企業スカウトを受け取った際の注意点として、スカウトを送付してきた企業のリサーチを行うようにするという点が挙げられます。

リクルートエージェントでは、企業スカウトを送ってくる会社が必ずしも有名企業というわけではありません。中には評判の悪い企業がスカウトを送ってくることもあります。

企業の評判を確認しないで応募してしまうと、意図せず評判の悪い会社に応募してしまうことになってしまうので注意が必要です。

また、企業のリサーチを一切行わなければ、選考において企業の理解度が浅いことがマイナスに働いてしまうため、きちんと会社の情報を把握しておくことが大事です。

リクルートエージェントで企業スカウトを受け取った際の注意点#2:
選考対策をしっかりする

選考対策をしっかりするというのも、リクルートエージェントで企業スカウトを受け取った際の注意点として挙げられます。

リクルートエージェントでは、企業スカウト経由だと内定率が高いと言われているものの、必ずしも内定に至るわけではありません。したがって面接対策などをおろそかにすると、選考で落ちてしまいます。

せっかくつかんだチャンスをものにするためにも、面接対策などの選考対策は万全にした方が良いです。

転職エージェント リクルートエージェントの特徴・仕組みと評判

リクルートエージェントは、求人件数は非公開求人だけで約21万件を超えている国内最大規模の転職エージェントです。国内人材最大手のリクルートが運営しています。

登録すると経験豊富なキャリアアドバイザーが1人ずつ担当として付き、書類作成から面接のサポート、企業との面談設定、入社準備まで、一貫してサポートを提供してくれます。

リクルートエージェントの評判・口コミは以下のページで解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

リクルートエージェントはひどい？理由と実態

リクルートエージェントは、以下のような理由で「ひどい」と言われることがあります。

リクルートエージェントはひどいと言われる理由は以下のページで解説しているので、詳しく知りたい方は合わせてご覧ください。

リクルートエージェントは闇？求人はブラックばかり？

リクルートエージェントが保有する40万件以上の求人の中にブラック企業の求人が紛れ込んでいることは否定できません。しかし、他の転職エージェントと比べてリクルートエージェントにブラック求人が多いということはありません。

それではなぜリクルートエージェントの求人は「ブラックばかり」と言われるのでしょうか。リクルートエージェントの求人が「ブラックばかり」と言われる理由としては下記のようなものが挙げられます。

リクルートエージェントは闇？求人はブラックばかりと言われる理由については以下のページでも解説しているので、詳しく知りたい方はあわせてご覧ください。